と言い訳。
笠山までは、舗装道路のハイペースのおかげで、足裏が痛いのと、脚が張ってしまったことが、予想より早い。
まあ、でもよく知った道、先にあまり不安はなかったんだけどね。
やっぱり、未経験の長距離、なんかあるよね。

笠山の下りは、割と急で滑りやすく、みんなはペースダウンするところ。
道幅は広いので、ここで一気に駆け下って、笠山から15分で笠山峠につく。
一気に雲がかかって、どんよりした感じになっちゃった。
で、和紙の里でゼリーを流し込み、笠山の登りに入るところでポカリを飲んだだけなので、ここでザックを下ろし昼食とした。
朝、適当に握ったおにぎり一個、チーカマとチーズ。
その間にも、みんなどんどん登っていく。ほんと、中高年中心の大会だよね。

歩き出して、脚にすぐ違和感感じて、あれれって感じ。
ふくらはぎがつる。
あーあ、あのハイペースだ。。
仕方なし、ポカリをくびぐびのむ。本当は塩を足した方が良いらしいが、そうしてこなかった。
少し登るが、すぐまたつる。。
それにしても、この広い登り道、すごい数の人々がどんどん登っていく。
座って休んでいるのが、邪魔なくらいな感じだ。
五分くらい座っていたけれど、100人以上が先に行った感じ。

だましだまし歩き始めて、堂平山の手前にあるパラパントの離陸場に到達。
行く手の剣ヶ峰のアンテナや、その先に高く武甲山が見えている。
それに、白い八ヶ岳も、はっきり見えた。
「八ヶ岳がきれいに・・」と、近くにいた見知らぬ先輩女性に声をかけると、「ほんとだっ!!」と喜んでもらえた。
意外に、このあたりから八ヶ岳が見えることは知られていない。

堂平山に近づくと、また一気に強いつりが足に来る。やばし・・
途中下山だって苦しい。
脂汗流しながら、チェックポイントでハンコもらう。
11時28分。
笠山から一時間もかかってしまった。本来、30分ちょっとできてもいいところだ。

頂上の芝生で座り込む。少し日がさす。
売店でお茶と水を買ったので、さっき1リットル飲みきってしまったポカリの代わりに、お茶を飲む。
脚のマッサージしかすることなく、また飴なめたり。
ここからは、少し下って平坦な舗装道路を剣ヶ峰まで10分もかからない。
でも、その歩きで、今度はもっと強いつりが、ふくらはぎに来た。。。
こういうの、あまり経験ない。
仕方なく、道路わきの草の上に腰下ろす。
どんどん人が先に行く。こうしてみていると、すごい人数だ。休んでいるのが奇異な感じさえする。
このままではエスケープの下りだってやばい。
今までの経験では、ポカリなと飲んでしばらく休むと、動くようになってくるはず。
そうなると、下りるも行くも同じになる。
エスケープポイントは、まだまだたくさんある。行ってみるしかない。

少し落ち着いたので、おそるおそる歩き始める。
すぐ先の剣ヶ峰チェックポイントは、山の上ではなく、登り口。
12時5分。予想を超える遅れぶり。。

剣ヶ峰までは、急な丸太の階段で一気に、だ。
一人、中年男性が、足がつったらしく、通りがかりの人に、コールドスプレーを借りてシューとやっている。

ゆっくり上って、頂上の鉄塔の柵のところに腰かけて休む。
せまい頂上、すり抜けるように人がどんどん追い越していく。
みんななんでそんなに元気なの・・・・
行く手の大霧山は、そんなに遠くには見えない。
生き慣れた道だが・・・・

なんとかあそこは越して、牧場のソフトクリームを食ってやる。
人の流れに乗って、下り始める。
もうそんなに周囲のペースが速いわけではない。
みんな疲れてきたかな?? やれやれ。。
これならのんびり、脚をいたわりながらいけそうだな。
白石峠はすぐ。
下山ポイントだが、素通りする。
ここからは木の階段を、170段とちょっと。
一歩一歩、リズムよく行く。 こういう方が却って脚に応えない。
ほっほ、途中で何人も、脚がつって悶絶している人を見る。
そろそろ脚に来ている人も出てくるころだ。
おっと、人の不幸を喜んじゃいけない。。といって、助けられるわけじゃなし。

登りきったところに、カタクリの群落があって、日陰に可憐な花を咲かせていた。
立ち止まって写真を撮っているが、気づいた人はたった一人。
なんだよ、せっかくの山なんだから、花くらい気づいてよ。。

定峰峠までの間には、はじめ、けっこうなのぼりのピークがある。
急なだけに、渋滞も発生する。


登り切ってしまえば、あとはしばらくなだらかに尾根の上を行く。
そして、あとは峠の近くになって、急降下。
でも、立派すぎる手すりと木の階段があり、まあみんな気をつけて下りれば問題なし。
一列のまま、前の人のザックを眺めながら、歩いて、峠着。

ここは、峠越えの車やバイクも集まるところ。今日は一段と混雑。
売店でポカリを買った。すこし腰下ろしてポカリのみ、休む。
13時12分から21分。
このままいても仕方ないので、先も長いし、歩き出す。
ここから下山路を白石バス停方面へ、降りる人もけっこういるみたい。
まあ、6時頃から歩き出してもう13時過ぎ。普通の山登りなら、下山時期だし。
ここから、おなじみの登りを行く。
旧定峰峠まで30分。
ここからも、下山できる。経塚バス停へ。
白石峠、定峰峠、旧定峰峠、それぞれに案内の係がいて、下山する人に道を教えていた。

大霧山近く、牧場の柵から笠山がきれいなスロープを見せているのが見える。
ここからの景色は、いいよね。
二月に、大雪の後の朝、この道を雪をかき分け、歩いたことが嘘みたいだね。
あれは、いい日だった。 (←クリックしてください。リンクあります。)

大霧山への登りは、見知らぬ先輩女性を前においての、緩やかな一列登山。
急なのぼりの壁が見えると、「おおっ」と声を上げておられる。
最後の壁の前でも、「おおっ」。
そこで、「これが最後ですよ。」と声をかける。
「ほんとですか?」という返事が弾んでいた。
そのタイミングで、先に失礼して、頂上へ一気に登った。
すっかり曇り。
チェックポイントでのタイム、14時18分。
すこし通常タイムを上回り始めた。
脚は何とかなるようだ。気になるのは、今後、また舗装道路メインになってしまうことか。。。
それにしても、この頂上、夏以来何回来たことだろう。。手軽でいい山だよね。

行く手を眺める。
皇鈴山、登谷山、そしてその陰に伸びていく寄居への下山路。。。先は長いぜ。

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