
バイク。
相当前になりますが、新品だったころの僕のバイクです。
でも、決してデフォルトではなく、塗装も変えているし、
ハンドルやエンジン回り、ライト関係をいじっています。
動かないけれど、今でも、車庫にはおいてある。
これがなくなったら、なんか、生きていけないような気がする。
今の夢は、このバイクをリストアして、もう一度、あの、乾いた、軽快な
単気筒サウンドを聞きながら、緩やかなワインディングロードを旅することです。
若くて自由なころは、このバイクで、どれほど走ったことだろう。
さすが250ccだと高速の長時間はきつかったけれど、
束縛から逃れる解放感は、何物にも変え難かった。
渋滞の首都高の車の隙間をスピード出しまくりですり抜けていくなど、
そんなことはもうできないけれど、
バイクは、より人にやさしく、そして自分に注意深くなる乗り物だと、
その時知った。
体験と記憶の中で、現実と想像の世界で、確かな自分を見つめることができたのも、
そのバイクが連れて行ってくれたなかで、感じたことです。
またいつか、そんな遠くないいつか、このバイクに乗って、
いつか見た、ある、高くて済んだ空を見に行きたいな、
そう思っています。