でも、結構変わっていましたね。
積雪期しか知らなかったというのもあるけれど、ずいぶん人の手が入っていた。
鎖場も、めちゃくちゃ増えていた。以前は鎖は最小限しかなかったのに、いまはやたらにあります。
中・高年登山者が増えていることと関係しているかもしれません。

今回のコースは、美濃戸に車を置き、南沢を行者小屋まで。
そこから阿弥陀岳に登って、赤岳へ回り、もし時間があれば、横岳をたどって硫黄岳から赤岳鉱泉に下って、北沢経由で美濃戸に戻る、というものでした。
定番コースは、赤岳を下って、地蔵尾根を行者小屋に下るというものです。
普通、横岳はエキストラです。
美濃戸をスタートとした時点で、横岳まで回るのは、ちょっと無理な感じです。
行者小屋か赤岳鉱泉スタートなら行けたかもしれませんけどね。
以前、赤岳鉱泉を朝出発し、ひとりで阿弥陀岳まで一周したら、結構な時間になっていました。
一月のずっと快晴が続いて、風もなかった日でしたね。
そんな条件がそろって、初めて行けるってことでしょう。
でも、赤岳鉱泉スタートです。美濃戸じゃありません。
でも、どこでも、一時間以内に降りることのできるコースがあるので、そんな計画も可能なのが、ここの魅力です。中岳のコルの道、文三郎道、地蔵尾根、硫黄岳からの赤岩尾根。それぞれ登りに一時間、下りは早ければ30分です。
さて、阿弥陀岳登頂を果たし、大展望を楽しんだ後は、最高峰の赤岳を目指します。

中岳の頂上は、ほんの通過点ですが、信仰の山らしく、石碑があります。

中岳の下りから、赤岳への登路がくっきり見えます。
北アルプスや南アルプスと違い、やはりスケールは小さく、こういう登りも、一時間はかかりません。

コルに降りて、中岳を振り返ると、意外に高い、高い。見事なピラミッドです。

ガス巻く、権現岳も近く見えます。

阿弥陀岳をバックに、登っていきます。
すごいいい天気です。


文三郎道の分岐です。ここからは、眼下の行者小屋まで一気に下れます。

いよいよ、核心部の登りです。べったり鎖が張られています。
この辺の記憶が、確かではないけれど、以前はこんなに鎖がなかった気がする。


見下ろすと、急な岩場が一層切り立って見えます。

ここは、龍頭峰。権現岳への主稜線に出たことになります。

ガスに入っちゃったけれど、赤岳山頂に到着。

やったーって感じですかね。

眼下の行者小屋が近く見えます。

ばんざーい。。お疲れ様。ほんと、元気だよね。

初めて見えた、東側の眺め。
正面には、奥秩父の金峰山。頂上の五丈岩がはっきり見えていました。
そして手前に、岩峰の特徴的な瑞牆山。

さあ、下りです。
となりの北峰には、頂上小屋がありますが、この日で閉めるのでしょう、入口を打ち付けている金槌の音が響いていました。

この碑には、ヤマトタケル「日本武尊」とあります。何か由来でもあるのでしょうか。
古事記に載っているのかな、八ヶ岳。。

午後の風は心地よい。その中を気分よく下ります。

八ヶ岳は高いところは、東側の様相と、西側の様相がかなり違います。積雪期はそれが一層際立ちます。
でも、すそ野の下の方は、さすがに火山だけあって、よく似ている。
遠望も利き、すそ野が美しい。
下の盆地は、小海線沿線の、信濃川上の辺り。


赤岳の下りから、目前の横岳がガスに巻かれていくのが見えています。

眼下に、赤岳石室、いまは天望荘というらしいけれど、小屋が見えています。
今では風呂もあるらしい。


ここも、こんなに鎖はなかったけれど、今はべったり鎖場になっている。
却って、歩きにくいような気がする。
だいぶ、道が崩れているのは、人災?、天災??

振り返ると、赤岳がどんどん高くなる。

西側を見下ろすと、左手前に行者小屋、右の奥に赤岳鉱泉が見えます。
ここから、行者小屋目指して、一気に下ります。

天望荘の観測機器??

地蔵尾根。こういう石碑は、たくさん見かけます。

地蔵の頭。いよいよ下りです。

ちゃんとお地蔵さんもいます。お賽銭受付中。

ここの下りも、岩だらけ。鎖だらけ。
こんなじゃなかった気がするけれど。

ここにも、お地蔵さんが。お賽銭忘れは人は。こちらへどうぞ・・かな。

とにかく、めちゃめちゃ下りますが、やたらにハシゴや鎖、などの人工物が多くなっていて、ちょっとびっくり。
人が多いのかな。

一気に下ると、30分で降りてこられます。足を痛めちゃいけないから、マネしないように。
行者小屋について、赤岳を見上げます。

こんな風景見ながら大休止。あとは紅葉を楽しみながら、美濃戸までそぞろ歩きだ。
あと一回、お付き合いを。。
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