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02 2006

温泉で思い出した。。

夏が終わるときに、わりとよく甦る記憶がある。

空に、入道雲の代わりに、高積雲、うろこ雲が見えると、秋を感じるが、その雲が、ことさら心を揺らしたときの記憶だ。

 

その夏には、さまざまな出会いがあり、チャレンジングなこともあり、情けないほどはかない思いもした。

 

そんな思いは、今からすると、楽しい時間の連なりの中で、それはそれで納得してしまっているものではあるが、その瞬間々々のことは、秋近しの空を見上げたとき、夏の終わる海、浜を歩くとき、鮮やかに甦る。

 

 


 

飾っていたものが、訪れていたものが、すべて去り、取り去られ、何もなくなっている風景を思い出す。

空にはわきあがる雲があったし、浜には歓声がこだました。

部屋には、さまざまなものがあったはずなのに、テーブルの上にも、床の上にも、ただ、あたり前のいすや座布団しか見えない。

 

山を下りてきた自分を待っていたのは、そんな素材だけのシンプルな風景だった。

 

山の中で暮らしたひと月にいろいろなものを見た。

 


 

フシグロセンノウ。。

 


 

ある鉱泉宿に、泊り込んで働いた。短期バイトだ。何人か仲間がいたし、たまにだけれど、訪れる人もそれなりにいた。

それこそ若かったので、来る人来る人、そのコミュニケーションが勉強だった。

 

道も刈り拓けば、指導標も作った。テント場も整備したし、鉱泉宿だったから、風呂も毎朝洗い、沸かした。汗は流したが、あまり満足はしなかった。

 

約束の期間を少し短縮して山を下り、もらったバイト代をはたいて、新しい登山靴を買った。

そしていくつも山を越えた遠くから、その宿目指して縦走する計画を実行した。

 

何故戻りたかったのかは、単純な理由だ。

山を下りて来て風呂には入れれば最高なのと、帰りに車で送ってもらえるという虫のいい話だ。そしてそれらが無料で。。

そして、気になる人にまた会いたかったから。

 

でも、結局、それは実らないのだけれどね。

 

今でも、その宿は繁盛しているし、大きくなっている。

その後何度か泊まりに行ったことがあるし、まだまだよく覚えていてくれるから、行くことに不安はないけれど、会いたい人がいるわけじゃないし、それほどのこだわりはなくなった。

 

いずれにしても、あの秋のことは、よく憶えている。身体が逃げられても、心は現実から逃げられないことが、よく身にしみた、若い体験だったから。

 

その人、元気だよ。

 

さほど長い人生ではないが、自分の理解者の一人であることは間違いないな。

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3 Comments

devilman  

♪鵠沼海岸♪さん 楽しいのはいいんだけどね、写真が変色し始めてる~。。

Asamanbowさん ↑ そうです、いつかも書いたけれど、心豊かに、周囲の何気ないものを感じられたらいいな、そういう思い出をたくさん作りたいな、と思います。

2006/09/04 (Mon) 01:02 | EDIT | REPLY |   

Asamanbow  

そうそう、日常に忙殺されて忘れてしまっていることが、ふとした瞬間に思い出されることがあります。そんな感じでしょうか・・・

2006/09/03 (Sun) 01:57 | EDIT | REPLY |   

♪鵠沼海岸♪  

=^-^=うふっ♪ 思い出の写真 時々見返すのも楽しいわねぇ~^^

2006/09/02 (Sat) 23:15 | EDIT | REPLY |   

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