15 2016

秘めた憧れの実現~立山から槍へ その⑧槍ヶ岳のてっぺんに、しずかな時間、そして好天の幕が閉じ、下界へ。

2015.9.23-24


槍ヶ岳のテント場は、実は初めてだ。
山荘に泊まったのも、前年に一度あるきりだ。

このテント場は楽しみの一つだったが、天気が荒れていない限り、テント泊の醍醐味を味わえる、天空の憩いと一夜。

大喰岳を望む一等地。



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今宵の宿は、こんなところに。




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3時間ほど、のんびり、ビールの酔いを醒まし、昼寝したり、ぼんやりと過ごした後、15時半過ぎ、穂先に出かける。

西岳の稜線と、奥に東天井岳から横通岳。


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これは、常念乗越の常念小屋だ。


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東鎌尾根を見下ろすと、ヒュッテ大槍の赤い屋根が。



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穂先へよじ登っていくと、小槍の上ではしゃぐ人たちが見えた。


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夕刻近く、それほど人は登っていない。


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半月かあ。。


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てっぺんへの最後の二連梯子。




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槍ヶ岳山頂。

成し遂げたね。と思うが、なんとなく、坦々としていて、まるで日常のように時が過ぎる。


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気が付くと、頂上には、ほかに誰もいなくなった。

何度も来ているが、こんなことは、今までなかったような気がする。

かといって、どうということでもない。


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穂高への稜線には、雲が浪のように湧いている。


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穂高も、頂稜がかすかに。


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好天は、今日で最後だなあ。


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大天井岳から東天井岳の稜線


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雲海の上に浮かぶ、旭岳、白馬岳、白馬鑓が岳。


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あれが、劔岳と立山。重なっている。右に八つ峰が落ちているのがわかる。


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望遠で見る。はるかかなただ。

あそこを出て、今日で五日目。のんびり、歩いたんだな。


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西鎌、薬師、雲の平方面は、雲の中だ。


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少し、顔を出した、奥穂高岳とジャンダルム。


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雲が取れて、鷲羽岳、水晶岳、野口五郎岳、ずっと奥に、劒、立山。


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テント場を見下ろす。楽しい。


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頂上には、30分もいた。

そして、ゆっくり降りてきた。

誰もいないと、鎖場も、なんとなく、怖い感覚があった。


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さて、今宵の我が家。


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ドライカレーとスープ。

こんな飯も、今日が最後。明日は、下界でまとも飯。


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雲海と、今日までの旅路に思って、お茶タイム


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風は少し出たものの、天候悪化といっても、半月の月明かりに、雲の広がりが見えるだけだ。

縦走の最後の夜、テントでの就寝も、からだには優しくない。


ゆっくり、布団で寝られる、明日には。



翌朝、これまでのような早出ではない。上高地へ下るだけ。

ご来光を待っての出発だ。

朝食をとる。海藻を入れた、ラーメン。


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広がる雲の下を、明るくなった東の空から、陽光が漏れてくる。

雲海の上に浮かぶ、島のように、浅間山、八ヶ岳が並ぶ。右端には、富士山も。



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槍ヶ岳の穂先は、いまだ、闇に包まれている。


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テントを撤収し、身支度を整えて、槍ヶ岳山荘前に戻る。

建物に暁の光が当たっている。



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浅間山


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ご来光はまだだが、5時22分、下山を始める。

ちゃんと踏み跡を見ていない人は、東鎌尾根のルートに入ってしまう。時々あるという。


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富士山と、南アルプス。


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浅間山と、手前に常念岳から横通岳。

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走るように下る。


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朝日が顔を出し、振り返る大喰岳の山肌が、赤く染まって、まぶしい。


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あっかるーい


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山荘にも、直接光が当たりだした。


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槍の穂先も。


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殺生ヒュッテまで降りてきた。20分。




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あっという間に雲が上空を覆い、平板な曇り空となった。


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坊主岩小屋 35分。


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槍沢の氷河谷へ。


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すっかり、色づいたな。


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氷河公園(天狗原)分岐 ジャスト1時間。


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大曲り。水俣乗越分岐。1時間半。


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こんな感じになると、ババ平も近い。


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ババ平のテント場には、新しいトイレが建設中だった。1時間50分。


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槍見岩 2時間5分。


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槍沢ロッジ。人影も少なく、静かだ。2時間10分。10分間休憩。




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くもり空の下、下山の足を速める。




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二の俣の橋


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一の俣の橋






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槍見河原 初めてここに来た時の、槍の穂先が木々の間から見えた感動は、青春の独特の味とともに覚えてる。


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槍沢と本谷を隔てる尾根が高度を落とし、やがて末端となって、屏風岩がのぞくようになると、横尾もすぐだ。




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谷の奥に、南岳がそびえる。


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横尾。多くはないが、登山者で賑わっている。3時間20分。10分間休憩。

自動販売機で、缶コーヒーを買って飲む。山であまりしないことをしてしまった。


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前穂高を見ながら、上高地へ向かう。

先はまだまだ、長いな。でも、この長丁場のラスト。黙々と足を進めるだけだ。


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新村橋


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徳沢園。シルバーウィークも中休みの平日。人影は、徳沢にしては少ないのだろう。4時間20分。5分休憩。


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明神館。5時間10分。5分休憩。


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当然ながら、明神岳を見上げる。


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静かな道だ。上高地の静けさ。


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梓川、河童橋と奥穂高、岳沢。よほど、存在感のある、絶景ポイント。

残念ながら、曇天の平板な光。


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上高地バスターミナル。ついに、雨が降ってきた。出発して、6時間。




さて、徒歩の旅は終了だ。室堂から上高地。よく歩いたもんだよね、とは思うが、別に特別なことでもないし。

いつもの山の延長線だし、が正直な感想。

毎日、テントを出て、いつも歩くように、山を上り下りし、またテントに泊まり、再び、歩く。

その行為には、何の特別感もない。つなげただけ。

でもね、歩けるもんだよね。


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30分ほど待ち、バスに乗る。

乗ったことのない、島々へのバス。今日は沢渡では降りない(笑)


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1時間と少しの乗車で島々に着くと、すっかり、雨だ。

しばらく待って、松本への電車に乗る。地元の人が乗ってくると、日常生活感に支配され、少し戸惑う。


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松本電鉄の電車は、30分で松本に着く。そこでJR大糸線に乗り換える。

信濃大町までは1時間かかる。


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信濃大町駅。

雨の降りは本降りだ。






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山の格好をして、扇沢へのバスに乗れば、これから登ると誰でも思うだろうが、そうではない。。。

いや、ほかにほとんど乗客はなく、運転手だけが、仕事でハンドルを握っている。




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ざあざあ降りの中、35分で扇沢に。

振出しに戻ってきた。賑わっていた扇沢でなく、雨の中、人影はまばらな扇沢だ。


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無料駐車場への歩行路を下っていく。傘がいる。





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戻ってきた。

下山後、この車回収に、4時間、4480円かかった。。

ちなみに業者に車の回送を頼むと、1万円はくだらない。


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坦々と走り、大町温泉豪へと向かう。

薬師の湯が今回の入浴場所だ。


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室堂を雨具を着て出発し、ほどなく晴れた、この山旅のプロローグだったが、そのエピローグは、雨のぱらつきだした上高地バスターミナルへの到着だった。

普段では望むべくもない、6日間にわたるこの縦走期間すべての、雨なし好天。

ぎりぎり、6日間だけ雨がなく、天気の日々に、この山旅計画を完遂できたのは、幸運というほかはない。

計画した劔岳の一日を削って、結果は、絶好のお天気を絶好の日に割り当てられた。

劒へ行っていれば、槍ヶ岳への最後のアプローチは途中から雨降りだっただろう。それはきつい。

最大限に、存分に思いを遂げられた、感謝感謝。。


正直に言うと、確かに、よく成し遂げたなという満足感は強いが、先輩たちが、30‐40キロのキスリングの重さに耐え、

仲間と励ましあいながら、長躯、旅した当時の喜び、満足感には、及ばないのだなと、思う。

でも、発達した装備に頼らせてもらうが、また、次の夢回帰を、考えようと思う。

ミッション、コンプリート。





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