二十歳を少しだけ過ぎたころだ、山はイケイケになっていたころだ。
ひそかに温めた、餓鬼岳への山行を企図して夏休みを迎えた。
仲間を一人、口説いた。口説くというより、乗せた。彼もアルプスでがっつり登ってやろうと思っていた。
計画したのは、信濃常盤から歩き、白沢に幕営、餓鬼岳に登って、燕岳、大天井、そして表銀座を槍まで行こうというものだった。
しかし、結果的には、同行の仲間が、体力的に無理だったのだ。
二人とも背負子に軽量化などは一切考えない、ふんだんな食料と幕営装備を担ぎ、餓鬼岳へと登りはじめたのはいいが、いろいろとトラブルが起こり、なかなか進んで行けなくなっただけでなく、彼がもう登れないと言い出してしまったのだ。
まあ、仕方がない。
荷の重さは、こちらが32キロほど、彼は20数キロくらいだっただろうか。
でも、普段の鍛え方が違った。
登りの途中で引き返し、再び白沢で幕営して、翌日下った。
それ以来、表銀座に入ろうと思ったことすらない。数十年間。
人気の山、混んだ山、下界みたいな燕山荘。
興味すら持たなかった。
しかし、昨年秋、ふと、中房温泉から燕岳をピストンしてみたくなって、仲間ひとりと快晴の秋空の下、槍までの表銀座を間近に眺めた。


そうしたら、いきたくなった。縦走したくなった。
いよいよ夏が来た。うまいこと、行こうと話が決まって、九月の最初の週に決行となった。
槍へは行かず、常念を目指すことになった。表銀座、初縦走。わくわくした。
穂高駅近くの駐車場に停め、バスを待つ。

バスで中房温泉まで。ここから、縦走のスタート。いきなり合戦尾根に取りつく。
九月に入ったせいか、金曜と、平日のせいか、それほど人はいない。

合戦小屋に登りつく。

とりあえず、名物という、スイカを注文してみた。

合戦沢の頭に登りつくと、展望は一気に開ける。

燕岳の頂上も望める。一番右だ。

餓鬼岳と唐沢岳。こちらも、また、行ってみたい。

有明山の台形チックな山容。

燕岳北斜面のお花畑は、季節には見事なんだろう。

燕山荘前からの燕岳。やっと稜線に登りつく。


テント場はすいていた。


イルカ岩。

イワヒバリ。


裏銀座稜線と、高瀬川の谷。

頂上から、燕山荘を振り返る。

めがね岩

翌朝のご来光。
ここは、テントにいながらにして、ご来光が望める。

朝日を浴びる、烏帽子岳。その奥は、五色が原。

裏銀座の三つ岳

野口五郎岳

水晶岳

ワリモ岳と鷲羽岳

右から、黒部五郎岳と三俣蓮華岳

双六岳

笠が岳

中岳、大喰岳、槍ヶ岳

東を見ると、雲海の向こうに、浅間山が見える。

ワリモの谷だ。

さて、いよいよ、表銀座の縦走に出る。

振り返ると、立山と剱岳。

目指す大天井岳。大きい。


遠く、穂高連峰。

振り返る、燕山荘。。

蛙岩


富士山と甲斐駒















喜作新道開拓の小林喜作。

だいぶ歩いてきた。



大天井岳への最後の登り。


大天荘前に到着。

槍ヶ岳が近くなった。

上高地も見えている。

オレンジをいただく。





高瀬ダムだ。

北鎌尾根の独標付近。荒々しい。

手前の硫黄尾根と、のびやかな西鎌尾根。

常念岳への稜線。

槍穂高連峰

後編へ、つづく、
ひそかに温めた、餓鬼岳への山行を企図して夏休みを迎えた。
仲間を一人、口説いた。口説くというより、乗せた。彼もアルプスでがっつり登ってやろうと思っていた。
計画したのは、信濃常盤から歩き、白沢に幕営、餓鬼岳に登って、燕岳、大天井、そして表銀座を槍まで行こうというものだった。
しかし、結果的には、同行の仲間が、体力的に無理だったのだ。
二人とも背負子に軽量化などは一切考えない、ふんだんな食料と幕営装備を担ぎ、餓鬼岳へと登りはじめたのはいいが、いろいろとトラブルが起こり、なかなか進んで行けなくなっただけでなく、彼がもう登れないと言い出してしまったのだ。
まあ、仕方がない。
荷の重さは、こちらが32キロほど、彼は20数キロくらいだっただろうか。
でも、普段の鍛え方が違った。
登りの途中で引き返し、再び白沢で幕営して、翌日下った。
それ以来、表銀座に入ろうと思ったことすらない。数十年間。
人気の山、混んだ山、下界みたいな燕山荘。
興味すら持たなかった。
しかし、昨年秋、ふと、中房温泉から燕岳をピストンしてみたくなって、仲間ひとりと快晴の秋空の下、槍までの表銀座を間近に眺めた。


そうしたら、いきたくなった。縦走したくなった。
いよいよ夏が来た。うまいこと、行こうと話が決まって、九月の最初の週に決行となった。
槍へは行かず、常念を目指すことになった。表銀座、初縦走。わくわくした。
穂高駅近くの駐車場に停め、バスを待つ。

バスで中房温泉まで。ここから、縦走のスタート。いきなり合戦尾根に取りつく。

九月に入ったせいか、金曜と、平日のせいか、それほど人はいない。


合戦小屋に登りつく。

とりあえず、名物という、スイカを注文してみた。

合戦沢の頭に登りつくと、展望は一気に開ける。

燕岳の頂上も望める。一番右だ。

餓鬼岳と唐沢岳。こちらも、また、行ってみたい。

有明山の台形チックな山容。

燕岳北斜面のお花畑は、季節には見事なんだろう。

燕山荘前からの燕岳。やっと稜線に登りつく。


テント場はすいていた。


イルカ岩。

イワヒバリ。


裏銀座稜線と、高瀬川の谷。

頂上から、燕山荘を振り返る。

めがね岩

翌朝のご来光。
ここは、テントにいながらにして、ご来光が望める。

朝日を浴びる、烏帽子岳。その奥は、五色が原。

裏銀座の三つ岳

野口五郎岳

水晶岳

ワリモ岳と鷲羽岳

右から、黒部五郎岳と三俣蓮華岳

双六岳

笠が岳

中岳、大喰岳、槍ヶ岳

東を見ると、雲海の向こうに、浅間山が見える。

ワリモの谷だ。

さて、いよいよ、表銀座の縦走に出る。

振り返ると、立山と剱岳。

目指す大天井岳。大きい。


遠く、穂高連峰。

振り返る、燕山荘。。

蛙岩


富士山と甲斐駒















喜作新道開拓の小林喜作。

だいぶ歩いてきた。



大天井岳への最後の登り。


大天荘前に到着。

槍ヶ岳が近くなった。

上高地も見えている。

オレンジをいただく。





高瀬ダムだ。

北鎌尾根の独標付近。荒々しい。

手前の硫黄尾根と、のびやかな西鎌尾根。

常念岳への稜線。

槍穂高連峰

後編へ、つづく、
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