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23 2015

初めての表銀座・燕岳から大天井岳を経て常念乗り越しへ・前篇

二十歳を少しだけ過ぎたころだ、山はイケイケになっていたころだ。
ひそかに温めた、餓鬼岳への山行を企図して夏休みを迎えた。

仲間を一人、口説いた。口説くというより、乗せた。彼もアルプスでがっつり登ってやろうと思っていた。
計画したのは、信濃常盤から歩き、白沢に幕営、餓鬼岳に登って、燕岳、大天井、そして表銀座を槍まで行こうというものだった。
しかし、結果的には、同行の仲間が、体力的に無理だったのだ。

二人とも背負子に軽量化などは一切考えない、ふんだんな食料と幕営装備を担ぎ、餓鬼岳へと登りはじめたのはいいが、いろいろとトラブルが起こり、なかなか進んで行けなくなっただけでなく、彼がもう登れないと言い出してしまったのだ。
まあ、仕方がない。

荷の重さは、こちらが32キロほど、彼は20数キロくらいだっただろうか。
でも、普段の鍛え方が違った。
登りの途中で引き返し、再び白沢で幕営して、翌日下った。

それ以来、表銀座に入ろうと思ったことすらない。数十年間。
人気の山、混んだ山、下界みたいな燕山荘。
興味すら持たなかった。

しかし、昨年秋、ふと、中房温泉から燕岳をピストンしてみたくなって、仲間ひとりと快晴の秋空の下、槍までの表銀座を間近に眺めた。

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そうしたら、いきたくなった。縦走したくなった。



いよいよ夏が来た。うまいこと、行こうと話が決まって、九月の最初の週に決行となった。

槍へは行かず、常念を目指すことになった。表銀座、初縦走。わくわくした。



穂高駅近くの駐車場に停め、バスを待つ。

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バスで中房温泉まで。ここから、縦走のスタート。いきなり合戦尾根に取りつく。



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九月に入ったせいか、金曜と、平日のせいか、それほど人はいない。


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合戦小屋に登りつく。


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とりあえず、名物という、スイカを注文してみた。


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合戦沢の頭に登りつくと、展望は一気に開ける。


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燕岳の頂上も望める。一番右だ。


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餓鬼岳と唐沢岳。こちらも、また、行ってみたい。


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有明山の台形チックな山容。


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燕岳北斜面のお花畑は、季節には見事なんだろう。


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燕山荘前からの燕岳。やっと稜線に登りつく。



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テント場はすいていた。


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イルカ岩。


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イワヒバリ。


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裏銀座稜線と、高瀬川の谷。


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頂上から、燕山荘を振り返る。


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めがね岩


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翌朝のご来光。

ここは、テントにいながらにして、ご来光が望める。



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朝日を浴びる、烏帽子岳。その奥は、五色が原。


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裏銀座の三つ岳


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野口五郎岳


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水晶岳


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ワリモ岳と鷲羽岳



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右から、黒部五郎岳と三俣蓮華岳



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双六岳


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笠が岳


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中岳、大喰岳、槍ヶ岳


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東を見ると、雲海の向こうに、浅間山が見える。



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ワリモの谷だ。


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さて、いよいよ、表銀座の縦走に出る。


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振り返ると、立山と剱岳。


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目指す大天井岳。大きい。


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遠く、穂高連峰。


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振り返る、燕山荘。。



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蛙岩



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富士山と甲斐駒


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喜作新道開拓の小林喜作。


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だいぶ歩いてきた。


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大天井岳への最後の登り。


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大天荘前に到着。



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槍ヶ岳が近くなった。



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上高地も見えている。


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オレンジをいただく。


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高瀬ダムだ。


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北鎌尾根の独標付近。荒々しい。


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手前の硫黄尾根と、のびやかな西鎌尾根。



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常念岳への稜線。


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槍穂高連峰


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後編へ、つづく、






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