なかなかサラリーマンには困難だが、テントで冬の八ヶ岳を全山縦走してみたいと、かねがね思っている。
そのまま実現しようとすると、かなり大変。休暇、天候、体力、もろもろ条件が揃わないとできない。
で、昨年はロープウエイ利用、小屋利用でやろうと入山したが、その日が大雪。通行止めの寸前に高速は通りきったが、
あまりの悪天に、雪見酒に変更の憂き目。
で、今年もほぼ同じメンバーで、短縮したコースで計画。もろもろあり、二人で渋の湯から入山、翌日もう一人が行者から上がって合流という計画になった。
なかなか、サラリーマン登山隊は難しい。その後も計画は微修正の連続。
とりあえず、二人で金曜に入山した。ただ、冬型厳しくものすごい風とのこと、稜線の歩行は取りやめとし、渋の湯から黒百合平で停滞だった。大体、高速道路ですごい風だったしね。
美濃戸口に一台車を置き、もう一台で渋の湯へ。
渋の湯に駐車して、出発。平日なので人の姿もなく、当然、トレースも薄い。
テント泊三日の荷物も重い。凍結もないので、アイゼンもつけず、行く。


樹林帯ではそうでもなかったが、上へ行くと、かなりの風が吹き付ける。そして、トレースが消えており、油断すると、腰以上に潜る。

それでも、なんとか、黒百合平に到着。風が厳しいだけで、天気は良いのだ。
テントを撤収しているグループに聞いたが、天狗へのピストン、相当な風で苦戦したと。
重荷でこの風の中、縦走するのは危険と判断し、早い時刻だが、テントを張る。明日は収まるはずだ。

撤収した後に、メンバーとふた張りを並べて。同じテントだ。


昼前から、することもなく、のんびり。寒さは厳しい。実は、冷酒など飲んでいた。

夕刻。


夕食に、ネギと餃子のスープを煮る。

なんといっても、テントの夜は、ローソクだ。

さて、翌朝。明るくなってから撤収し、出発する。寒気厳しいときの朝の撤収が、実は、冬山で一番つらい。


中山峠へのルートも、こんな状態。


金峰山が、いつもどおり、ここからはよく見える。

東西天狗の双耳峰。トレースが消えているので、下手をすると、腰まで埋まる。


天狗岳はいつも風が強いので、昨日に比べればまだましということ。
背後に浅間山が大きい。





早々にすれ違い。この方、アイゼンもせずに、降りて行ったが、結局、彼がつけてくれたトレースのおかげで
遅れずにこの日の行程を進められたことになる。彼のトレースは、夏沢峠まで続いていた。
箕冠山から夏沢峠までは、トレースが彼のものしかなく、おかげで埋まらずにルートが辿れた。



初心者が苦労する、天狗の前衛峰の壁。


冬に見る、この不思議な氷。



下には、みどり池。

さて、南へと縦走を始める。幸いトレースがある。最初に降りるところは、ちょっと緊張する。




天狗と根石岳の鞍部は、風の通り道だ。奥に見えるのは、御嶽山。


根石岳山頂

根石山荘近くのすごい、エビのしっぽ。

箕冠山への登り。この下で、20人ものツアーとすれ違う。今や、ツアーの来ないところはないのか。
根石山荘は土日はやっているというし。

ツアーのトレースも、こまのオーレン小屋分岐まで。ここから夏沢峠方面へは、例の彼のツボ足のトレースのみ。


ふりかえる、根石岳と東天狗岳。

箕冠山から夏沢峠は、一昨年の五月連休にも通ったが、雪があるとなかなかルートが分かりにくい。赤テープも少なく、結構もぐりながら行くことになる。
この日は、一人のトレースにずいぶん助けられた。

硫黄岳が大きくなってきた。


夏沢峠に到着した。日の光がいっぱいだ。


硫黄岳までは、ひたすら上るしかない。
登るにつれ、背後に展望が広がる。





大きなケルンを辿っていく。


振り返ると、越えてきた、天狗岳がずいぶん低い。


中央アルプスも。

乗鞍岳と、西穂高、そして穂高連峰。手前には、諏訪湖が見えている。

真正面に、槍穂高の稜線。手前は車山だろう。

鹿島槍、五竜などの後立山、そして白馬岳など。

太陽は笠をかぶっている。よくないのかな。

中央アルプスを背景にした、頂上直下の大ケルン。


硫黄岳の頂上に立てば、横岳、赤岳の雄姿が。八ヶ岳の上だけ、雲があるようだ。
遠方の山はみんな青空のもとなのに。

阿弥陀岳の向こうに、甲斐駒と仙丈岳。




とりあえず、当初の縦走計画の前半は達成。
まだ、昼前だ。
・・・・・・・・・・・・・・つづく
そのまま実現しようとすると、かなり大変。休暇、天候、体力、もろもろ条件が揃わないとできない。
で、昨年はロープウエイ利用、小屋利用でやろうと入山したが、その日が大雪。通行止めの寸前に高速は通りきったが、
あまりの悪天に、雪見酒に変更の憂き目。
で、今年もほぼ同じメンバーで、短縮したコースで計画。もろもろあり、二人で渋の湯から入山、翌日もう一人が行者から上がって合流という計画になった。
なかなか、サラリーマン登山隊は難しい。その後も計画は微修正の連続。
とりあえず、二人で金曜に入山した。ただ、冬型厳しくものすごい風とのこと、稜線の歩行は取りやめとし、渋の湯から黒百合平で停滞だった。大体、高速道路ですごい風だったしね。
美濃戸口に一台車を置き、もう一台で渋の湯へ。
渋の湯に駐車して、出発。平日なので人の姿もなく、当然、トレースも薄い。
テント泊三日の荷物も重い。凍結もないので、アイゼンもつけず、行く。


樹林帯ではそうでもなかったが、上へ行くと、かなりの風が吹き付ける。そして、トレースが消えており、油断すると、腰以上に潜る。

それでも、なんとか、黒百合平に到着。風が厳しいだけで、天気は良いのだ。
テントを撤収しているグループに聞いたが、天狗へのピストン、相当な風で苦戦したと。
重荷でこの風の中、縦走するのは危険と判断し、早い時刻だが、テントを張る。明日は収まるはずだ。

撤収した後に、メンバーとふた張りを並べて。同じテントだ。


昼前から、することもなく、のんびり。寒さは厳しい。実は、冷酒など飲んでいた。

夕刻。


夕食に、ネギと餃子のスープを煮る。

なんといっても、テントの夜は、ローソクだ。

さて、翌朝。明るくなってから撤収し、出発する。寒気厳しいときの朝の撤収が、実は、冬山で一番つらい。


中山峠へのルートも、こんな状態。


金峰山が、いつもどおり、ここからはよく見える。

東西天狗の双耳峰。トレースが消えているので、下手をすると、腰まで埋まる。


天狗岳はいつも風が強いので、昨日に比べればまだましということ。
背後に浅間山が大きい。





早々にすれ違い。この方、アイゼンもせずに、降りて行ったが、結局、彼がつけてくれたトレースのおかげで
遅れずにこの日の行程を進められたことになる。彼のトレースは、夏沢峠まで続いていた。
箕冠山から夏沢峠までは、トレースが彼のものしかなく、おかげで埋まらずにルートが辿れた。



初心者が苦労する、天狗の前衛峰の壁。


冬に見る、この不思議な氷。



下には、みどり池。

さて、南へと縦走を始める。幸いトレースがある。最初に降りるところは、ちょっと緊張する。




天狗と根石岳の鞍部は、風の通り道だ。奥に見えるのは、御嶽山。


根石岳山頂

根石山荘近くのすごい、エビのしっぽ。

箕冠山への登り。この下で、20人ものツアーとすれ違う。今や、ツアーの来ないところはないのか。
根石山荘は土日はやっているというし。

ツアーのトレースも、こまのオーレン小屋分岐まで。ここから夏沢峠方面へは、例の彼のツボ足のトレースのみ。


ふりかえる、根石岳と東天狗岳。

箕冠山から夏沢峠は、一昨年の五月連休にも通ったが、雪があるとなかなかルートが分かりにくい。赤テープも少なく、結構もぐりながら行くことになる。
この日は、一人のトレースにずいぶん助けられた。

硫黄岳が大きくなってきた。


夏沢峠に到着した。日の光がいっぱいだ。


硫黄岳までは、ひたすら上るしかない。
登るにつれ、背後に展望が広がる。





大きなケルンを辿っていく。


振り返ると、越えてきた、天狗岳がずいぶん低い。


中央アルプスも。

乗鞍岳と、西穂高、そして穂高連峰。手前には、諏訪湖が見えている。

真正面に、槍穂高の稜線。手前は車山だろう。

鹿島槍、五竜などの後立山、そして白馬岳など。

太陽は笠をかぶっている。よくないのかな。

中央アルプスを背景にした、頂上直下の大ケルン。


硫黄岳の頂上に立てば、横岳、赤岳の雄姿が。八ヶ岳の上だけ、雲があるようだ。
遠方の山はみんな青空のもとなのに。

阿弥陀岳の向こうに、甲斐駒と仙丈岳。




とりあえず、当初の縦走計画の前半は達成。
まだ、昼前だ。
・・・・・・・・・・・・・・つづく
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