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16 2015

また途中断念、八ヶ岳積雪期縦走の野望 その①

なかなかサラリーマンには困難だが、テントで冬の八ヶ岳を全山縦走してみたいと、かねがね思っている。

そのまま実現しようとすると、かなり大変。休暇、天候、体力、もろもろ条件が揃わないとできない。

で、昨年はロープウエイ利用、小屋利用でやろうと入山したが、その日が大雪。通行止めの寸前に高速は通りきったが、

あまりの悪天に、雪見酒に変更の憂き目。

で、今年もほぼ同じメンバーで、短縮したコースで計画。もろもろあり、二人で渋の湯から入山、翌日もう一人が行者から上がって合流という計画になった。

なかなか、サラリーマン登山隊は難しい。その後も計画は微修正の連続。

とりあえず、二人で金曜に入山した。ただ、冬型厳しくものすごい風とのこと、稜線の歩行は取りやめとし、渋の湯から黒百合平で停滞だった。大体、高速道路ですごい風だったしね。


美濃戸口に一台車を置き、もう一台で渋の湯へ。

渋の湯に駐車して、出発。平日なので人の姿もなく、当然、トレースも薄い。

テント泊三日の荷物も重い。凍結もないので、アイゼンもつけず、行く。


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樹林帯ではそうでもなかったが、上へ行くと、かなりの風が吹き付ける。そして、トレースが消えており、油断すると、腰以上に潜る。


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それでも、なんとか、黒百合平に到着。風が厳しいだけで、天気は良いのだ。

テントを撤収しているグループに聞いたが、天狗へのピストン、相当な風で苦戦したと。

重荷でこの風の中、縦走するのは危険と判断し、早い時刻だが、テントを張る。明日は収まるはずだ。


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撤収した後に、メンバーとふた張りを並べて。同じテントだ。


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昼前から、することもなく、のんびり。寒さは厳しい。実は、冷酒など飲んでいた。


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夕刻。


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夕食に、ネギと餃子のスープを煮る。


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なんといっても、テントの夜は、ローソクだ。


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さて、翌朝。明るくなってから撤収し、出発する。寒気厳しいときの朝の撤収が、実は、冬山で一番つらい。


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中山峠へのルートも、こんな状態。


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金峰山が、いつもどおり、ここからはよく見える。


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東西天狗の双耳峰。トレースが消えているので、下手をすると、腰まで埋まる。


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天狗岳はいつも風が強いので、昨日に比べればまだましということ。

背後に浅間山が大きい。


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早々にすれ違い。この方、アイゼンもせずに、降りて行ったが、結局、彼がつけてくれたトレースのおかげで

遅れずにこの日の行程を進められたことになる。彼のトレースは、夏沢峠まで続いていた。

箕冠山から夏沢峠までは、トレースが彼のものしかなく、おかげで埋まらずにルートが辿れた。


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初心者が苦労する、天狗の前衛峰の壁。


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冬に見る、この不思議な氷。


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下には、みどり池。


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さて、南へと縦走を始める。幸いトレースがある。最初に降りるところは、ちょっと緊張する。


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天狗と根石岳の鞍部は、風の通り道だ。奥に見えるのは、御嶽山。


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根石岳山頂


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根石山荘近くのすごい、エビのしっぽ。


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箕冠山への登り。この下で、20人ものツアーとすれ違う。今や、ツアーの来ないところはないのか。

根石山荘は土日はやっているというし。


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ツアーのトレースも、こまのオーレン小屋分岐まで。ここから夏沢峠方面へは、例の彼のツボ足のトレースのみ。


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ふりかえる、根石岳と東天狗岳。


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箕冠山から夏沢峠は、一昨年の五月連休にも通ったが、雪があるとなかなかルートが分かりにくい。赤テープも少なく、結構もぐりながら行くことになる。

この日は、一人のトレースにずいぶん助けられた。


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硫黄岳が大きくなってきた。


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夏沢峠に到着した。日の光がいっぱいだ。

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硫黄岳までは、ひたすら上るしかない。

登るにつれ、背後に展望が広がる。


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大きなケルンを辿っていく。


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振り返ると、越えてきた、天狗岳がずいぶん低い。


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中央アルプスも。


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乗鞍岳と、西穂高、そして穂高連峰。手前には、諏訪湖が見えている。


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真正面に、槍穂高の稜線。手前は車山だろう。


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鹿島槍、五竜などの後立山、そして白馬岳など。


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太陽は笠をかぶっている。よくないのかな。


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中央アルプスを背景にした、頂上直下の大ケルン。


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硫黄岳の頂上に立てば、横岳、赤岳の雄姿が。八ヶ岳の上だけ、雲があるようだ。

遠方の山はみんな青空のもとなのに。


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阿弥陀岳の向こうに、甲斐駒と仙丈岳。


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とりあえず、当初の縦走計画の前半は達成。

まだ、昼前だ。




・・・・・・・・・・・・・・つづく


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