八ヶ岳は、しばらくは東面から登ることにしている。
最近の登山ブーム、季節を問わず、というか、特に冬は、諏訪側からばかり人が登る。
北八ヶ岳ロープウエイにしても、唐沢鉱泉、渋の湯、そして美濃戸口。。
美濃戸山荘なんて、懐かしくて好きなんだけどな。冬と言えば八ヶ岳、そして美濃戸だったんだけれど。
今は騒がしすぎる。
で、東側と言えば、稲子湯、みどり池なんだけれど、結構人も多い。
そこで、またまた余計なことを考え、シャクナゲ尾根をトレースすることにした。
そして白駒池にテント泊。
という計画。ラッセル覚悟。
日程は三連休ながら、残念ながら、土曜日はホームパーティーへの招待があり、結婚飲んでしまった。
で、やっぱり起きられず、暗雲立ち込める。
時間が無くなるので、ノートレースなら、チャレンジせず、みどり池にテン泊でも仕方ない。
なんか、いつものコースになってしまうけれど。
松原湖入口から入っていくと、八ヶ岳の大展望が開けるところがある。
天狗岳、稲子岳、そしてにゅう、今日は風が強そうだ。


白樺尾根の入り口、ここからも登りたい。トレースはない。

にゅうを正面に、唐沢橋を目指す。スタッドレスだけでは、けっこうやばい感じ。

さすが三連休、唐沢橋の駐車場は満車状態。端っこに停める。

シャクナゲ尾根は、ここからとりつく。
トレースは少し。ただ、今日登った跡がある。
で、決行。

テント泊なので、それなりに荷物は重い。

天気はよいようだが、気温は低く、風が強い。


それなりにトレースのおかげでラッセルに苦しんでいる感じはないが、時間はかかっている。

ルート表示は結構あり、迷うことはない。

冬のシャクナゲ。

わかんをつけることは考えなかったが、行きをかき分けという感じではある。
軽装の登山者とすれ違った。あとで気づいたが、新しいふみ跡は、この人のもので、引き返してきていたのだ。


ここで、新しいトレースは消えた。引き返していたのだ。

こんな、おぼろげな踏み跡を追っていくこととなった。


厄介なのは、先週降った雪で枝が下がり、ストックでたたいて雪を落とすものの、何度も雪をかぶることとなった。
払い落とすのだが、繰り返していくうちに、着いた雪が凍りついていった。
ようやくたどり着いた、白樺尾根、にゅうの十字路。
白樺尾根以外には、一応トレースがある。ここまで辿ってきたうすいトレースは、
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-382652.html
先週の雪が降る前に、にゅうに行かれた方々のものだった。白駒池へは同様に薄いトレースはあったが、別の方のものだったらしい。




湿原に到達。木道になるところだが、これが一苦労。木道も見えていないが、探り当てないと、一気に潜る。
ストックで木道を探り、一歩一歩足を踏み出す。どんどん時間は経つ。


五時近くなって、ようやく白駒池周回路に出た。ホッとしたものの、テント場がある青苔荘へのトレースは、なし。
ここで、地図を確認し、白駒荘へのトレースを追えば、池を渡る踏み跡に導かれたと思われるが、そうは考えなかった。
池を渡るなど、氷が割れたらどうするんだ・・と思っていた。

池の周回路は、基本が木道。探りつつ、踏み外しつつ、潜りながら、何とか前進するものの、暗くなってしまった。
暗い中、木道を森の中で探って前進するのもやっかい。
疲れてはいなかったし、寒さも感じなかったが、一時間ほどで剣ヶ峰分岐のあずまやを発見し、行動を中止した。
五時半過ぎ。まっくら。11時少し前からの行動は、夏時間の倍かかっている。
実は、あと二十分ほどで青苔荘だったのだが、あずまやの隅にテントを張ったのも、けっこう正解だった。
雪を踏み固める手間がいらなかったからね。
テントにポールを通し、それを外張りの中に装着したら終わり。凍りついたザックの雪を払い落とし、装備をテント内にひとつひとつ放り込んで夜を迎えた。
マナスルに火をともし、うどん、アルファ米の五目飯、そして熱燗の日本酒を飲んだ。
手袋を干し、中まで凍りついたスポーツ飲料のペットボトルをシュラフの中で抱え、また茶を沸かし、九時頃までなんとなく起きていた。

そんなに寒くは感じず、結構よく眠れた。
明日はどうしようか、そのことをずっと考えていた。来た道を戻るのは勘弁。とにかく唐沢橋へ戻るには、みどり池経由しかないので、青苔荘まで行き、通年営業の小屋からはトレースがあるはずで、高見石、中山経由で行くしかない。
来た道を戻れるのなら、茶臼や縞枯で遊ぼうと思っていたが、そうもいかないみたいだから。もう会社は休みにしているので、食料あるし、もう一泊してもいいんだけれど。
明るくなってからラッセルしたいので、朝食の雑炊を食べてからも、しばらくのんびりとしていた。

おはよう、白駒池の雪の世界。

テントをかたずけた跡。

朝のノートレースを、今日はワカンで行く。ストックで木道を探しつつ。快調に進む。

20分ほどで、青苔荘のテント場が見えた。


ザックを下ろして、青苔荘の中に入る。お汁粉を注文。450円と、安い。。
おやじさんとは15年ぶりくらいだが、シャクナゲ尾根から来た、というと。無茶な、と言われてしまった。

いきなり人が結構いたが、とにかくトレースがばっちりの道はすごい。別世界だ。
高速道路のようだ。

あっという間に丸山分岐。


そして、高見石。

ここで、買い替えたばかりのアイゼンに履きかえる。カジタックス。

高見石はパス。


快適な道。雪山も、こういう道しか知らないと、勘違いするんだろうな。


小一時間で中山到着。なんて雪道って、楽で早いんだろう。ごろごろの岩だらけの夏道と大違い。
ラッセルさえなければ。。。雪山の勘違いはここから来るんだね。



中山展望台到着。

その②に続く。
最近の登山ブーム、季節を問わず、というか、特に冬は、諏訪側からばかり人が登る。
北八ヶ岳ロープウエイにしても、唐沢鉱泉、渋の湯、そして美濃戸口。。
美濃戸山荘なんて、懐かしくて好きなんだけどな。冬と言えば八ヶ岳、そして美濃戸だったんだけれど。
今は騒がしすぎる。
で、東側と言えば、稲子湯、みどり池なんだけれど、結構人も多い。
そこで、またまた余計なことを考え、シャクナゲ尾根をトレースすることにした。
そして白駒池にテント泊。
という計画。ラッセル覚悟。
日程は三連休ながら、残念ながら、土曜日はホームパーティーへの招待があり、結婚飲んでしまった。
で、やっぱり起きられず、暗雲立ち込める。
時間が無くなるので、ノートレースなら、チャレンジせず、みどり池にテン泊でも仕方ない。
なんか、いつものコースになってしまうけれど。
松原湖入口から入っていくと、八ヶ岳の大展望が開けるところがある。
天狗岳、稲子岳、そしてにゅう、今日は風が強そうだ。


白樺尾根の入り口、ここからも登りたい。トレースはない。

にゅうを正面に、唐沢橋を目指す。スタッドレスだけでは、けっこうやばい感じ。

さすが三連休、唐沢橋の駐車場は満車状態。端っこに停める。

シャクナゲ尾根は、ここからとりつく。

トレースは少し。ただ、今日登った跡がある。
で、決行。

テント泊なので、それなりに荷物は重い。

天気はよいようだが、気温は低く、風が強い。


それなりにトレースのおかげでラッセルに苦しんでいる感じはないが、時間はかかっている。

ルート表示は結構あり、迷うことはない。

冬のシャクナゲ。

わかんをつけることは考えなかったが、行きをかき分けという感じではある。
軽装の登山者とすれ違った。あとで気づいたが、新しいふみ跡は、この人のもので、引き返してきていたのだ。


ここで、新しいトレースは消えた。引き返していたのだ。

こんな、おぼろげな踏み跡を追っていくこととなった。


厄介なのは、先週降った雪で枝が下がり、ストックでたたいて雪を落とすものの、何度も雪をかぶることとなった。
払い落とすのだが、繰り返していくうちに、着いた雪が凍りついていった。
ようやくたどり着いた、白樺尾根、にゅうの十字路。
白樺尾根以外には、一応トレースがある。ここまで辿ってきたうすいトレースは、
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-382652.html
先週の雪が降る前に、にゅうに行かれた方々のものだった。白駒池へは同様に薄いトレースはあったが、別の方のものだったらしい。




湿原に到達。木道になるところだが、これが一苦労。木道も見えていないが、探り当てないと、一気に潜る。
ストックで木道を探り、一歩一歩足を踏み出す。どんどん時間は経つ。


五時近くなって、ようやく白駒池周回路に出た。ホッとしたものの、テント場がある青苔荘へのトレースは、なし。
ここで、地図を確認し、白駒荘へのトレースを追えば、池を渡る踏み跡に導かれたと思われるが、そうは考えなかった。
池を渡るなど、氷が割れたらどうするんだ・・と思っていた。

池の周回路は、基本が木道。探りつつ、踏み外しつつ、潜りながら、何とか前進するものの、暗くなってしまった。
暗い中、木道を森の中で探って前進するのもやっかい。
疲れてはいなかったし、寒さも感じなかったが、一時間ほどで剣ヶ峰分岐のあずまやを発見し、行動を中止した。
五時半過ぎ。まっくら。11時少し前からの行動は、夏時間の倍かかっている。
実は、あと二十分ほどで青苔荘だったのだが、あずまやの隅にテントを張ったのも、けっこう正解だった。
雪を踏み固める手間がいらなかったからね。
テントにポールを通し、それを外張りの中に装着したら終わり。凍りついたザックの雪を払い落とし、装備をテント内にひとつひとつ放り込んで夜を迎えた。
マナスルに火をともし、うどん、アルファ米の五目飯、そして熱燗の日本酒を飲んだ。
手袋を干し、中まで凍りついたスポーツ飲料のペットボトルをシュラフの中で抱え、また茶を沸かし、九時頃までなんとなく起きていた。

そんなに寒くは感じず、結構よく眠れた。
明日はどうしようか、そのことをずっと考えていた。来た道を戻るのは勘弁。とにかく唐沢橋へ戻るには、みどり池経由しかないので、青苔荘まで行き、通年営業の小屋からはトレースがあるはずで、高見石、中山経由で行くしかない。
来た道を戻れるのなら、茶臼や縞枯で遊ぼうと思っていたが、そうもいかないみたいだから。もう会社は休みにしているので、食料あるし、もう一泊してもいいんだけれど。
明るくなってからラッセルしたいので、朝食の雑炊を食べてからも、しばらくのんびりとしていた。

おはよう、白駒池の雪の世界。

テントをかたずけた跡。

朝のノートレースを、今日はワカンで行く。ストックで木道を探しつつ。快調に進む。

20分ほどで、青苔荘のテント場が見えた。


ザックを下ろして、青苔荘の中に入る。お汁粉を注文。450円と、安い。。
おやじさんとは15年ぶりくらいだが、シャクナゲ尾根から来た、というと。無茶な、と言われてしまった。

いきなり人が結構いたが、とにかくトレースがばっちりの道はすごい。別世界だ。
高速道路のようだ。

あっという間に丸山分岐。


そして、高見石。

ここで、買い替えたばかりのアイゼンに履きかえる。カジタックス。

高見石はパス。


快適な道。雪山も、こういう道しか知らないと、勘違いするんだろうな。


小一時間で中山到着。なんて雪道って、楽で早いんだろう。ごろごろの岩だらけの夏道と大違い。
ラッセルさえなければ。。。雪山の勘違いはここから来るんだね。



中山展望台到着。

その②に続く。
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