今年は、仲間と二人で、避難小屋で豪勢にやろうということも含め、一泊二日で計画した。
行程に余裕は出たが、泊まりだし、鍋を豪勢にということで、荷物は格段と重くなった。
コースは、同じ、深山橋から三頭橋を渡ってムロクボ尾根に上がり、三頭山、そして主稜線経由で御前山、大岳山、そして御嶽へと踏破する計画。
前回と同じく、御嶽苑地駐車場に車を置き、御嶽駅の一番電車で奥多摩駅下車、一番の鴨沢西行きで深山橋下車、である。
仲間とは、苑地駐車場で合流。
一番電車を待つ、御嶽駅のホーム。
他にも登山者がいた・・

バスを深山橋で下車、橋を渡る。もう明るくなっているけれど、日は当分当たらない。

さらに三頭橋を渡る。左の尾根が、これから登るムロクボ尾根。


橋をわたったすぐの登り口から、落ち葉の厚く積もった急登を行く。このルートの指導標は皆古く、さびている。

高度はどんどん稼ぐが、距離は進まない。深山橋はすぐそこだ。

南斜面には日が当たりはじめる。


石尾根も明るい。

急登に喘ぎ、最後のヌカザス山への急斜面には、今年は赤いロープが張ってあった。
ここは掴まるところもないからね。誰かが張ったのかな。特に下りで有用かも。

ヌカザス山に登って、やっと日を浴びる。

でも、まだまだ急登は続く。

ここまで、寒風が強く、休むに休めなかったが、おなかもすいたし、ようやく日が当たっているので、入小沢の峰で初めて休憩する。


重荷のせいか、調子が上がらないためか、前回より遅く、三頭山に登頂。
でも、お天気は同じ、展望も同じ。

奥多摩と言えば、富士山。

さて、縦走開始。鞘口峠から三頭山は人の多いところだが、土曜のせいか、まだ人は少ない。


浅間尾根分岐のあたり。明るくて気持ちのよい尾根。

見えているのは、大菩薩の峰々。

風張峠を過ぎ、奥多摩周回道路に出る。前回、月夜見山に行こうとして変な巻き道に誘い込まれ、ずいぶんロスしたから、今回はパス。

奥多摩周回道路に出ると、こんな標識が。

月夜見第二駐車場から、再び登山道に。ここは、下手すると融けた霜柱ですごいぬかるみになるところだが、今日は寒いせいか、霜柱が融けていない。


小河内峠に到着。

奥多摩湖がすぐ下。

徐々に、惣岳山と御前山へと高度を上げていく。西斜面で、午後の陽射しが当たって明るい。
でも、寒風が厳しい。今日はほんとに寒い。


厚い、落ち葉。


ようやく惣岳山到着。今日のゴールは近い。

御前山登頂。前回はここから駆け下った。

手前は石尾根が奥多摩駅へと降りて行っているところ。奥は蕎麦粒山の稜線。

やっぱり、富士山。


今日のお宿、御前山避難小屋。この大きなガラス戸が不思議だが、泊まってみるとその謎が解ける。

小屋の前の流れは凍っており、水は取れない。これは予想して、4リットルを別に、炊事用に担いできた。

同宿舎はなく、仲間と二人だけでのんびりする。
冷えているので、まずは、豚肉の生姜焼きと熱燗で始める。

メインはキムチ鍋。

餃子をキムチ鍋に入れたら、かなりおいしい。あったまる。

最近手に入れた、マナスル用のヒーター。結構温かい。

さて、温まってシュラフにもぐりこむ段となり、外のトイレに行こうと表に出て、息をのんだ、見事な都会の夜景なのだ。
写真にしなかったけれど、かなりの広い範囲の夜景が、このガラス戸の向こうに広がっていた。
鍋をやってすっかりガラスを曇らせてしまったが、寝ながらにして、この夜景が楽しめるところなのだ。
当然、東の空が見え、居ながらにして、このご来光が望める。


さて出発。朝日で真っ赤に染まる避難小屋を後に。


朝日で真っ赤な森。




木の間ごしに丹沢が見える。

大ダワに到着。



大ダワから大岳山への道はとても気持ちが良い。



最後のクサリ場を登れば、大岳山だ。

大展望に迎えられ、三山縦走のフィナーレ。


丹沢の核心部が近い。真ん中は檜洞丸、右は大群山。

最高峰の蛭が岳から、丹沢山、塔ノ岳、そして左に少し離れた大山。

おお、東京湾から、三浦半島、相模湾、江の島、そして仏果山へと、大展望。

まだ早いせいか、大岳山の頂上は静か。鋸尾根からの人が一人いるだけ。
展望は、来し方、三頭山から御前山と辿ったルートが見える。その向こうは大菩薩の稜線。

岩場の急なくだりを降りると、大岳神社。そろそろ人が登ってきている。

浄水場まで降りてきたところにある展望台からは、本位田山、川苔山が見える。

長尾茶屋にある、長谷川恒夫さんの碑。

さて、御岳神社まで降りてきた。

茶屋に入り、ノンアルビールで乾杯し、お汁粉。仲間は味噌おでん。

そして御嶽うどん。あったかい。



ちょうど出たばかりで、ロープウエイ乗車にはだいぶ待たされた。

滝本から苑地駐車場へはバスで行く。

この後、全国オリエンテーリング県別対抗戦の会場へと向かった。
実は、奥多摩に登るのは、これに合わせて山に行きたいということだったのだ。
お疲れ様。



実は、この方々、すごい人たちらしい。いろいろありがとうございました。

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