11月初めの連休は、最後の賑わいでした。
道開けの仕事をしたり、子供会の登山の付き添いもあり、連日、瑞牆の山頂に登っていました。
11月ですから、瑞牆山荘近くの森も、すっかり明るく、そして落ち葉の厚い絨毯に覆われています。


小屋の開け放たれたドアから、外を眺めます。暑い季節が過ぎ、空気が冷たく感じ、季節が流れたことに気づきます。
冬は近いことに気づきます。

三連休でにぎわったテント場。カラフルですね。たまにですが、テントを張って、
管理料を払いに来ない人たちがいるのには驚きます。


色濃い紅葉の木々の向こうの富士山は見えていません。


賑わう瑞牆山山頂。次々に登ってくる人々で大混雑です。天気は今一つ、でした。

山頂から東を望みます。岩峰群が良く見えますが、尾根は、金峰山と小川山を結ぶ稜線へと延びています。
なだらかな尾根ですが、ルートは今はありません。


眼下の大やすりと、遠方には南アルプスの峰々が見えています。

八ヶ岳です。目の前の岩峰は、弘法岩です。

さて、ルート工作に入ります。



朽ちたハシゴ跡を発見しました。

丸太には、古い釘が残っています。富士見平小屋のあるじさんが18歳の頃に工作したものだと思われます。

新しいビニールロープがあり、入っている人がいるようです。




木が食ってしまった、古いブリキの指導標。最後の「分」しか判読できません。


本日の終了点のコルに、ビニールロープで目印して引き揚げます。






賑わっている小屋の夜は、温かいですね。
ランプの灯の下で、夕食の準備です。




お客さんの語らいも、ランプの下で、何か懐かしさを感じさせるひと時に思えます。

お客さんへお食事をお出しした後は、スタッフの夕ご飯です。今日は、ポトフを作ってくれました。

連休の最後は、雨で心配されたものの、子供会の登山がおこなわれるとのこと、スタッフから付添いのメンバーを出します。

何班かに分かれた子供たちと引率の先生方とともに、スタッフが分散して付き添います。
頂上には、元気な班から到着しますが、天気はいまいちで、展望は利きません。
一般の登山者もたくさんいて、山頂はそれこそ前日より大混雑でした。


途中で一緒になったクライミング好きの青年に、弘法岩を紹介したら、早速途中まで登ったようです。

ポッコリ出ている鷹見岩を見つけました。

たのしんでくれたかな。。〇〇ちゃん、就職試験、受かるといいね。

人々が、三々五々、下山していく。
夕刻近くなると、登山者の数も減り、小屋前のベンチにも無人の時間が訪れる。
連休も終わりだ。今年の山のシーズンも終わりつつある。
空気が冷え、さびしい気分になる。

大気が冷えていき、空の青さと、森の木々の色が濃く、黒くなっていく。


小屋も締め切り、山を下りなければならない。



荷物かついでスタッフと登山道を下山していたら、あとから出た、あるじさんの軽トラとゆき合った。
ごみを満載していて、スタッフは乗れなかったのだ。
手を振って、お別れ。



もう数週間で雪が来るかもね。
いよいよ、今年も終わりに近づいて、冬の季節だ。
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