とにかく山に行くつもりでいた時に、ふと思い出した、富士見平小屋の仲間の剣岳計画。。
職場の仲間が行くという燕岳。。
おっ、内緒で飛び入り??
で、当然、剣。
早速、職場のパソコンでアルペンルートの時刻表を確認。
都内よりのバスで室堂に朝着くという仲間たちを、剣沢テント場で襲う、という計画ができた。
ちょっと金かかるけど、扇沢からアルペンルートで室堂に行き、雷鳥沢を登って剣沢テント場で追いつく計算。
今年、剣や立山に登るなんて、全く念頭になかったが、これこそ、便乗というやつ。
彼らの三日目の立山三山縦走計画から、わがままに、自分のコースを付け加え、
内蔵助平に降りてダムまで黒部川をさかのぼるコースか、
立山縦走した後に一の越から黒部湖に降りるコースを考え、しめしめ、と準備。
扇沢には、久しぶりにアプローチ。
なんか雲行き怪しいけれど、針の木の方面がギザギザ見えている。

さすがに無料駐車場は満杯、仕方なく、有料まで行く。ここはまだ二段目が空いていた。

そそくさと準備。6時30分のトロリーバスに乗る予定で。


わあ、たくさん並んでいる。

バスは何台も同時に出るので、乗れないことはないけれど、登山者の荷物は、トラックに積んでくれました。
冷たいトンネルの中を通り、案内のアナウンス聞きながら10分ほどで、黒部ダムに到着。

トラックに積んだザックを各自おろす。後から積んだ方がすぐ下せるってわけね。

3年前は、ここで他の人たちとは別れ、ひとりダムの下に降りたわけだけれど、
今回は人の流れのとおり、ダムサイトに向かう。

観光放水中。これが見たくて来る人もいるとか。

黒部別山、大タテガビン。

下の方に、小さく、あの時わたった橋が見える。

歩くこと10分ほど、ダムの反対側のトンネルに入り、ケーブルカーに乗る。

ここからは、観光客より、登山者が目立つようになる。

すぐに、到着。

ここが、黒部平の駅舎の上。立山連峰のガスの中。

赤沢岳も幽玄のガスの中で、針の木岳ももやもやのなか。

右が、針の木岳。

黒部平には、ちょっとした苑地があり、ロープウエイ待ちの時間に、散歩。
ヤマハハコ

一ノ越から下りてきた道につながる遊歩道。

さて、渡された整理券どおり、ロープウエイに乗車。

なんか、ガスの中ですねえ。

うすく射した日に、ロープウエイの車体の影がみえる。

ガスの中から突然現れた、大観峰駅。



ここからは、整理券で乗車しているので、並ぶこともなく、順次トロリーバスに吸い込まれ、一気に室堂へ。
ここまでで、数千円が飛んでいる。


到着。

外に飛び出すと、まずは人ごみだが、よく写真で見る、立山の石碑。でかかった。


既に8時過ぎ。お金と時間を費やして、ここまできたって感じ。
自分じゃ計画しないね、こういうの。
とりあえず、早朝到着で、すでに先に登っていると思われる仲間たちを追いかける。どうせ、テント場までには追いつかず、
テント場で探して驚かせることになる予定と、思っていたが。。
名前だけは聞いたことのある、訪れることは考えていなかった、ミクリが池、とか、雷鳥荘とか、
いろいろ目の前に展開している。
とりあえず、立派な観光遊歩道を、足早に歩いていく。


散策の観光客と、重装備の登山者が混在、でも、人は多い。

火口原を歩いていることになるので、不思議な起伏の地形を辿っていく。普通の山では、こんな道はない。

確かに、天気よかったら、きれいだろうなあ。


登るべき、山の方は、全くのガスの中。

登山者の列は、おそらく、剣を目指して、続いている。これが、有名な、室堂ルートなのね。

雷鳥沢のテント場が見えてきた。剣御前へのルートもよく見える。
テント、けっこう張っている。



ふと、見ると、テント場を見下ろす一段の登山者たち。
見覚えるある顔が・・
何で、まだこんなところにいるの????
テント場で襲うはずのメンバーに、ここで遭遇。。あっと驚く、5人パーティー形成。
ひとりには、「来るんじゃないかと思ってましたっ」。。かれとは、FBのやり取りあり、必要もないのに、
日程とコースを聞いたからね。へへへっ。
怪訝な顔の彼女は、メンバーの女性のMixi友で、偶然バスで通り合わせたとか。
そんなこんなで、彼ら3人パーティーのはずが、押しかけも含めて、ワイワイ五人パーティーとなった。

押しかけて行って、申し訳ないですが、楽しい山の始まりです。

テント場から、剣御前へのルートが、ガスの中に、うっすらと見えている。長くはないけれど、しっかり登らされそうだ。






さあ、ここから登り。




晴れていれば、とてもきれいなところに違いない。
交通の便が整備されて、普通の人でも入ってこられるとすれば、混むのも道理。



そんな中、登山者の列は続く。






テント泊に食料の大荷物。







氷河地形は、湿地帯のカール谷なので、こうした湿地帯植物が群生し、高山植物の一大プロムナードになるわけだ。

そろそろ稜線も近いはず。

と思ったら、ガスの中から、剣御前の小屋が現れた。


さすがに涼しい。剣岳のビューが、ここからは素晴らしいはずだけれど、今回は、なし。残念。
そういえば、剣に行こう、と具体的に思ったのは、ここからの剣の雄姿の写真を見た時が最初だったかな。
少し休憩して、遠くない、剣沢のテント場へと降りる。







もっと混んでいると思ったけれど、この時点、お昼頃だけれど、そんなに混んではいないようだ。
だいたい今回は、一人一張になるので。



いつもの単独行テントに、メンバーの一人用エスパースが並ぶ。

うしろには、女性メンバーのおっきな緑と、その義兄のMSRが。この二つ、2-3人用テント。つまり、宴会用。

めっずらしい、家形テント。こんなの何十年てみていないけれど、農大の山岳部とのこと。

雪渓の上は、剣御前小屋から剣山荘へのトラバースルート。下の人影は、雪訓とおもったけれど、なにもしていなかった。


かすかに、八峰が見えるけれど。。


テントでまったりしていると、少しずつ晴れてくる。

のんびり、のんびり。

宴会テントで。持ち寄りのおつまみで、ワインをごちそうになる。

すっかり、のんびりし、追っかけメンバーと思えない図々しさで飲み、いい気持ちで4時ころテントに戻ったら、
10時まで熟睡してしまった。
食事を作る気にもならず、また眠り、2時ころようやく湯を沸かしてカップラーメンを食べた。
そして剣アタックのパッキング。

テントの外は、開け放しても寒くはない。涼しい空気。
それに、雲がないよ。
カメラセットして北斗七星を撮る。

星空と剱岳。

天空の星々。

と、一通り撮り終えたら、またシュラフに潜って寝てしまった。
その②に続く。