みどり池のテントを朝出発し、本沢温泉を経て硫黄岳ピストン、そして天狗岳へ縦走し、中山峠からみどり池のテントに戻ってまた一泊し、その足で富士見平小屋に入った。
ドタバタしていたので、帰宅しても汚れ物は別にして、ろくろくかたずけず、一週間がたったのだが、ふとヤマレコを見ると、上記山行の記事にコメントが付き、「テントのポールをお忘れではありませんか」とある。
!!!!!
あわてて階下に降り、玄関に放置してある二つのザックを調べると、「ない」「ない」、「テントポールがない」
みどり池で撤収した後、たしかにザックにセットした記憶はない。。。。。
こんなことをやるのだろうか。それこそ、初めて。ボケたのだろうか。。。
いずれにしても、たしかにこれは忘れものだ。お知らせくださった方は、しらびそ小屋に預けていただいたとのこと。とにかくヤマレコでメッセージし、お礼を書き込んで、翌朝、小屋に電話を入れる。
「ありますよ」、今井さんの簡潔なお言葉。
天気は、上天気。
ひとっ走り行ってくるしかない。
いつもの通り上信越道を下仁田で降り、内山トンネルを抜けて佐久に入りしばらく走ると、八ヶ岳の全貌が姿を現す。
すごい天気だ。、

141号線歩走り、松原湖入口で山に入っていくと、天狗岳が大きくなってくる。
これはいい日だ、稜線は満喫している人がたくさんいるのだろうな。


たどり着いた、唐沢橋の駐車場。13時前だが、閑散としている。こんなもんなのか。

小屋往復だけだが、一応アイゼンも用意し、身支度して歩き出す。
明るい森の写真がいっぱい撮れる。










こまどり沢。駐車場から35分。

少々休憩して、水分補給する。
歩き出すと、トロッコのレールが出ていた。久しぶりにここで見た。

奥にある恐竜の頭。この辺りから、雪の凍結路が始まった。さすがに連休の時より融けているが、ここから上は下りにアイゼンはいりそうだ。



とにかく、登りはアイゼンつけないで行く。

こまどり沢から20分で登りつく。


うーん、春の光景、天狗岳。いい景色だ。日向ぼっこ。


小屋の中は静か。というか、野球中継の音だけが響く。今井さんは野球がお好きだ。
呼びかけるが、返事なく、奥に入ると、案の定、テレビに見入っておられる。
事の次第を告げて、テントのポールを出してきてもらった。「これですっ」

ホッとして、窓から天狗岳を眺めながら、コーヒーをいただくことにする。


この辺りのコーナー、なんか懐かしい。






さて、下ろう。アイゼンをつける。

この六本歯、結構しっかりしている。



凍結したくだりは、アイゼンのおかげで、走るように下れた。



いいなあ。この光、この影、この空気。






なんか淋しげだが、暖かさが、それを少し緩和している。日が陰ってくれば、またさびしくなるかもだけれど。

好天の一日、走りに走って、明るい内に帰宅した。連休後の終末、穏やかだけれど、思いがけず、いい空気がすえた。
くれぐれも、山の装備は点検よろしく、忘れてこないように・・戒めよう。