横岳から赤岳への岩稜。八ヶ岳で一番人気のルートだろう。雪のない時は行ったことがないが、このコース、もう20年以上ご無沙汰だ。

阿弥陀岳の向こうに、甲斐駒と仙丈の南アルプスが高い。

いつも吹きさらしで雪のつくことがない硫黄の頂上の向こうには、中央アルプス。

金峰山から甲武信岳への奥秩父主稜線には雲が巻きついているようだ。

そして、北八ヶ岳から蓼科山、車山高原の方。

遠く、浅間。

北八ヶ岳の中心部。


連休初日、徐々に人も多くなる。

夏沢峠に降りてきた。軽く昼食をとる。ここは日向ぼっこだ。

振り返る硫黄岳の稜線。存在感がある。

さて、トレースを追って、北へと稜線を辿る。クラスとしたしっかりした雪面で、潜ることはない。


硫黄岳への登路を振り返る。

東面を見下ろすと、みどり池が見えている。



北岳、甲斐駒、仙丈岳。

箕冠山の頂上近くから、根石岳越しに、東天狗の岩峰を望む。南面に、雪はない。



ここが、箕冠山の頂上の指導標。オーレン小屋への分岐。

箕冠山の下りから、根石山荘と、根石岳の向こうに、天狗岳の双耳峰が覗く。

根石岳南面の登り。さすがにここはアイゼンを外した。

中高年グループが、根石岳から南へ向かう。

大石の転がる、根石岳山頂。

東天狗岳への稜線。


東天狗頂上に人が見える。


西天狗の下りの雪面に登山者がたくさんいる。


本沢温泉への下り口。

一番風の吹き抜けるコルの底で、ちょうど御嶽山が真正面に見えた。

中央アルプスだ。

西天狗と御嶽山。

まだまだ、くっきり、南アルプス。北岳、甲斐駒、仙丈岳。いまあそこにいれば・・・・

人々が立っている、東天狗岳山頂へとアプローチ。

東を見れば、金峰山が頂稜部だけを白くして、大きく見えている。

東天狗直下。


登頂。

蓼科山と高原の向こうに、北アルプスの山々の白い連なり。


硫黄の火口壁の向こうに、佐久の盆地と奥秩父。

頂上を振り返る。




中山峠着。

中山峠で軽食を取り、みどり池へと、東に下るが、これがまさに雪の壁。後ろ向きに、前歯を蹴りこんで降りるような斜度。
かろうじて、登った時のステップがあり、そこに10本食い込ませ、何とか降り続けるが、しばらくそんな斜度の下りが続く。
後から来た、どこかに山岳会の偵察のおじさんは、6本アイゼンでは降り切れず、プチ滑落をやらかしていた。




稲子岳を見上げるところまで降りてきた。ほんと、やれやれ。

このコース、途中にダケカンバの群生があり、そこだけ冬や春は明るい。

今朝の本沢温泉分岐に戻ってきた。

間もなく、みどり池。昼過ぎののんびりした雰囲気で、暖かい。

小屋前のベンチで、降りてきた東天狗岳とその稜線を振り返ってみる。
あのてっぺんに、たった二時間前にいたとは、なんとなく不思議な感じ。


ベンチにいると、陽射しは暖かいが、風が冷たく、断雲によって日が陰ると、寒く感じる。
荷物をテントにおいて、しらびそ小屋でコーヒーをいただいた。やはり、ストーブの前にいると、暖かい。

さて、わが富士見平小屋のコーヒーと、どっちがどうだったのでしょうか。。
テントでもう一晩過ごす。昨夜より風の音は強い。隣に張った山岳会のパーティーのおひとりは、他のメンバーは小屋泊まりだという。結構遅くまで音楽をガンガンかけてうるさい、山の常識がない。結構な年輩なのに。
さすがに注意しようとしていたら、パタッと音楽が止まり、ほどなく、豪快ないびきが…
やれやれ。。単独行者より、こうした山岳会の連中の方がマナーがないのが多いよね。いい歳をして。
それでも、こちらはちゃんと睡眠とって朝を迎えた。下山するだけなので、ゆっくり。
テントから顔を出すと、硫黄岳に朝日が当たってきれいだ。


さて降りる。


下りだし、朝でさらに凍っていることを考え、アイゼンを履く。


この恐竜の頭は、こまどり沢の目印。






この辺りでアイゼンは外す。登ってくる人も多い。





唐沢橋に戻ってきた。

駐車している車も、到着する車も多く、パトカーが整理に登ってきた。
出発しようとしたら、警官が寄ってきて、上の様子を聞かれた。凍結の状態などを報告したが、彼も、おととい上がって見てきたそうだ。やはり、長野県警は熱心だ。

松原湖へ下る途中から、硫黄岳と天狗岳がきれいに見えた。

麓に降りて振り返ると、八ヶ岳の全貌が、青空背景にくっきり見えて、とても大きい。
ひさしぶり、いい山楽しめた。

反対を見ると、瑞牆山と金峰山が、朝の光にシルエットで見えている。
そろそろ仲間たちが、上に登って登山者のヘルプしているかな。

さあ、どこがで風呂浴びて、みんなの待つ、富士見平に上がろうか。
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