学生の時は、中高の山岳部仲間と三人で、三峰から登って白岩小屋に泊まり、翌日雲取山に登頂し、
三条ダルミから三条の湯を経て、サオラ峠を越え、丹波山村に下山しました。
わざわざ丹波山村に降りる必要はないのですが、実は、中学三年最後の春山(3月)で、雪の大菩薩に登った際に
下山してきたのが丹波山村なのです。当時ですから、本当に鄙びた集落で、バスを待つ間、バス停前の売店で、
店番のおばあちゃんと話したことを、なんかよく覚えていて、またおばあちゃんに会いたいと思ったのが、
雲取山からわざわざ丹波山村への下山路を選んだ理由だったはずです。
それに、その売店で、雲取山の山バッジを売っていて、これはどこの山なんだろうと思ったのも、
雲取山に登ろうと思ったきっかけでした。
ですから、大学一年の夏休みは、雲取山から丹波山村に下山しなくてはならなかったのです。
そんな昔話はどうでもいいのですが、とにかく、久しぶりに山に登りたい、
できれば手軽に雪を踏めるところがいい。
そして、ブルさんみたいに、大展望が見たい。
それに、raymariさんのレギュラーコースである、鴨沢ルートを登っておきたい。
実は、12月にトライする予定で、わざわざ平日に休みを取っていたのに、
寝坊して三頭山に変更してしまっていたので、行くなら鴨沢から雲取山に決まっていた。
一応、メジャールートを押えてから、マニアックに手を出そうとしているので、12月に奥多摩三山を終え、
今回鴨沢ルートを終えれば、石尾根、日の出山が残るだけとなる。
そしたら、日原からのルート、長沢背稜、などなどに行こうかな、と思っているのである。
前置きが長い。
鴨沢まで来たものの、小袖乗越の駐車場が混んでいるのではないかと勝手に思い、
途中に車を置いてしまった。他にもそういう人もいた。でも、登っていく車もいた。

まあいいや、と歩き出すが、すぐ後悔。。どこにも路駐なんかしていない。でも、戻るのも面倒なので、20分、舗装道路を登って行った。

小袖乗越の駐車場。空いてるじゃん。

なんか、やたらにあちこちに、案内板があり、懇切丁寧。さすが、メジャールートの予感。

前後していた登山者が、登山口の手前でアイゼンをつけだしたので、スルーさせてもらう。
結局、この日は、特にアイゼンが必要な路面条件とは感じなかった。






とんとんとひたすら登って行ったが、なだらかで、路面もよく、非常に歩きやすい。こんな山も珍しい。
1時間と少しで、堂所に着く。

しばらく行くと青空に、富士山が見えた。ドピーカンだ。


分岐を右に、七つ石小屋を経由する。

だが、無人。でも、眺めが良い。



斜面に、小さな雪だるま。かわいい。

木の枝ごしに、南アルプスっ。それも、主要な山が全部見えている。感激。

七つ石小屋を経由しない巻き道と合わさり、いよいよ石尾根の稜線に上がっていく。

富士山は、いよいよ高くなる。


ブナ坂に到着。日原からもトレースが来ている。

ここから、ハイウェイが始まる。もう、本当にメジャールートだ。

これがツイスト、なのかな。

すでに甲斐駒と仙丈岳は飛龍山に隠れてしまったが、右から、北岳、間の岳、農鳥岳、塩見岳、荒川岳、赤石岳、聖岳、
と南アルプスの主要ピークがすべて、白い頂を見せているのだ。



振り返ると、蛭が岳を最高峰に、丹沢も見えている。


富士山の右は、小金沢連嶺と大菩薩。

手前は三頭山で、遠景は左から大山に始まり、蛭が岳で最高峰に、そして大群山へと続く、丹沢山地。

ヘリポートについた。

それにしても、よく人と行き合う。これが雲取山なのか。。

ヘリポートからひと登りで、町営奥多摩小屋。営業していた。

テントは一つもなかったが、おそらく撤収した後だろう。テント泊のような下山者には何人か行き逢っているから。
そして、ベンチをひとつ見つけ。これがraymariさんの特等席というのかな。

真ん中に高いのが、七つ石山。辿ってきた稜線が目の前に見える。



ここだけは、急登らしい急登。



頂上の避難小屋が見えてきた。

中央奥が、国師岳や北奥千丈岳。右奥は、甲武信岳を中心とする山群。
手前、飛龍山への山の斜面に白くルートが見える。

頂上小屋へあと一息。



頂上はあそこだ。

つづく。。。。。。。。。。。。。。。
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