05 2013

厳冬の金峰山とワインのおもてなし~富士見平テント泊 その①

いよいよ冬山シーズン。

昨年は御座山の避難小屋で凍えた夜を過ごしたのが、初登山でしたが、

今年はどうしようか。。と、ふと増富からの金峰山が思い浮かんだ。

もう25年登っていないコースだが、昔から金峰山の一番人気コース。

早朝出のはずが、またまた寝坊して家を出たのは、9時近い。

まあ、きょうは富士見平のテント場まで小一時間のみ。ただし、車でそちらの向うのが面倒臭い。

内山トンネルを抜けて、八ヶ岳の東の山麓を韮崎方面に行き、甲府盆地の端までたどり着いたら、

中央道須玉インターチェンジの近くから、ぐうっとUターンするように増富温泉へ向かうって感じです。

圏央道と中央道を使って南を回る手もありますが、高速代が高くなるのと、だいたい、

今は笹子トンネルがネックです。

雁坂トンネル経由もありですが、今回は行き先が完全確定ではなかったので採用せず、

帰路に使いました。


高速を下仁田で降り、国道を内山トンネルに向かいます。八ヶ岳や奥秩父の西部に向かう定番コースです。

いいお天気です。



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延々と走り、道の駅きよさとでトイレ休憩しただけで、ここ増富温泉に着いたのは、12時20分でした。

車を降りると空気の冷たさを感じます。誰もいません。

おなかが空いたので、バス停前の売店でパンを二個買いました。店内も人気がなく、さすように冷たかった。



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金山平まで来ると、正面に瑞牆山と金峰山が望めます。

登行意欲がわきます。ここに来るまで、八ヶ岳はもちろん見えないし、あまりいい天気と言えない状況です。

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瑞牆山荘の上にできている広い駐車場。連休等はとても混んでいると言いますが、お正月の二日で、この状態。

8台だけでした。


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パッキングを改めて、歩き出します。13時です。


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明るい森の中の道。こういうのが、とても気分がいいのです。


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瑞牆山荘からの道を合わせ、次第に登りがきつくなってきます。荷も重いので、ゆっくり行きます。


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日は射していますが、寒気は厳しく、風の音がゴーッと聞こえています。

足元は、霜柱が凍結しています。


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こんな、てらてらに凍った道を登っていくので、油断はできません。


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林道を横切ります。明るい冬の日射しをいっぱいに浴びて、暖かい気分です。


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尾根に出るところに、ベンチがあり、正面に瑞牆山が堂々した姿で見えています。向こう側に下れば、林道の終点です。


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たくさんの足跡。さすがに人がたくさん登っていたと思われます。でも、もう降りちゃったってことかな。


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50分くらいで、富士見平小屋に到着しました。 テントは。。一張ありましたが、ちょうど下山してきたお二人が、

撤収するところのようです。お正月なのに、この広くて明るいテント場に、一人かな・・



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富士見平小屋にうかがいます。テントの料金は1000円です。

少し高い感じですが、トイレ使用料込で、ということらしいのですが、

御主人が、百名山が二つあるから500×2で1000円だ、と決めたとか。笑えます。

後から判明しますが、1000円では大変申し訳ないほどの歓待を受けることになります。


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ここのコーヒーは評判と聞いていたので、早速注文しました。

ご主人に指示されて、奥様が入れてくださいましたが、とても温まりますし、御主人の饒舌さが、ますます心地よくさせます。

いろいろ歴史のある小屋、それをつぶさに語っていただき、大変興味深かった。


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テントを設営しますが、お正月だから、お酒をふるまいますと言われ、御言葉に甘えて自炊道具等を持ち込みます。

小屋泊まりの、金峰山ピストンから下山してきた若いご夫婦と、少し後に登ってきたテントの方とともに、

御主人ご夫妻の歓待を受けました。ここではあまり書けませんが、興味の尽きない、幅広い話題に、時を忘れましたね。



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奥様にいただいた、このバラジャム、素朴であっさりとし、とても上品な甘さが印象的でした。


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お開き前に、みなさんで。

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さて、ワインと燗酒で体が温まり、消灯時間を過ぎたのでテントに戻ります。

夕方から降っていた雪が少し積もっていましたが、それもやんで、満天の星空でした。

厳寒のはず、ですが、ダウンジャケットを脱いでダブルにしたシュラフに入ると、

とても暖かく、朝まで寒さを感じずに過ごせました。


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これは、試しに買ってみた、よく料理屋などのお膳についているひとり鍋の固形燃料です。

どんなもんか、お湯を沸かすのに使ってみました。まあ、メタクッカーみたいなもんです。

400mlの水(おそらく0℃くらい)を沸騰させるのに、10分くらいでした。

気温が-14℃、ちなみに高度が1800mだから、沸点は90℃台かな。


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明るくなるのを待っていたら、7時になりました。


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富士山の朝焼けも、芳しくありません。寒々としています。小屋ではマイナス13度だったそうです。


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サブザックにパッキングして、登りはじめます。凍結した道です。


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大日小屋まで来ました。大日岩が見えています。


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この小屋は無人ですが、毛布などが備えてあり、富士見台小屋で料金を支払えば泊まれます。

でも、日陰で寒そう。ストーブもないし。


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大日小屋前でアイゼンを装着し、ここから尾根への急登を少し登ります。

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大日岩の直下、てらてらの氷が岩に張り付いています。


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振り返ると、手前の鷹見岩と、向こうに茅が岳が見えています。


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青空には月も。


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尾根に登りつくと、八丁平を経て小川山への道が分岐します。


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ちょうど、大日岩のま横にあたります。


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ここから、しばらく樹林の中を登って行きますが、傾斜はたいしてありません。

ゴーッと、強い風の音が上空を響いています。


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砂払ノ頭につくと、森林限界をようやく超えます。直接風が当たる稜線に出ます。


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すっかり、ガスの中に入ったようです。



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前方から、パーティーが降りてきました。金峰山小屋に泊まっていたグループのようです。


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雪はそれほど深くはありませんし、よく踏まれています。


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また、前方から下山してくるパーティーがあります。

金峰山小屋は20名ほどだと、昨夜、富士見平屋のご主人が電話して聞いていましたから、

先ほどのパーティーと合わせ、その人たちのようです。


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金峰山小屋への巻き道の分岐。直登するルートより、巻き道のトレースの方がしっかりしていましたから、

小屋から来た人の方が多かったようです。


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ガスが、少し明るくなってきました。晴れてくれればよいのですが・・


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千代の吹き上げを過ぎると、おおっ、と声がでました。

ガスが取れてきて、目の前に五丈岩が姿を現しました。あそこが頂上です。



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日も射します。


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金峰山小屋の屋根が見えます。


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こちらから見る五丈岩は、なんか、鋭い。


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北側斜面、廻る目平方面。


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辿ってきた稜線。


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五丈岩の脇を抜け、頂上広場の鳥居前に到着。凍りついていますね。

カメラの電池が、寒さのためか、すぐ低電圧になり、セルフタイマーが使えませんでした。

フル充電を二セットもってきて、それが1セットダメになって、大日小屋で入れ替えたのですが、

いちいちスイッチを入れなおさないと撮れません。ONのままにしているとすぐに電池マークがエンプティになってしまいます。

昨冬は大丈夫でしたが、エネループですが、寿命もあるようです。それとも、この日が格別冷えている??


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八ヶ岳のあるはずの方向は、渦巻くガスの中。


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東への奥秩父縦走路の山々。奥の高いのが、国師岳と北奥千丈岳。


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凍てつく標識。


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このエビの尻尾もすごいな。


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一番高いところに登って、五丈岩を見下ろします。


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後続の登山者が、ぽつんと見えます。


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小川山です。


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瑞牆山。ずいぶん下ですね。


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風が強く、寒さ厳しいので、昼食をとらずに降りることにします。

ただ、天気は回復傾向なため、少しゆっくり下ります。どんどん展望が開けてくるので。





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10 Comments

devilman  

だジィさんへ

コメントありがとうございます。

今回は、あまり雪の多いところは避けましたので、まあ登頂優先です。
ワカンも本格的なピッケルも車においていきましたから。

今後、春山になる前にがっつりしたところに行ければ、と思っているのですが、
なかなか日程が、仕事の関係で難しいですね。
3月後半になると、冬型が崩れ、厳冬期とはまた違った山になります。
冬、という意味では厳冬期はかなり厳しいですね。

それと、雪山でGPSは確かにあれば持っていった方が良いですが、
それ以前に読図やコンパスの利用などを含めて総合力がないとけっこう危険かも、です。

雪山にご興味があるのでしたら、3月後半以降の春山で、経験を積まれるのが良いかと思いますよ。
天気の良い日であれば、八ヶ岳などでも、経験者と同行していれば、相当雪の山を楽しめることも期待できますからね。
http://cb250rsz.blog104.fc2.com/blog-entry-1091.html

どうか、お気をつけて頑張ってくださいね。



> 雪山堪能させていただきました。
>
> 雪山でガスが出ると、
> 怖そうですね。
> GPSは持っていたほうがいいのかな。(将来的な不安)
>
> エビの尻尾がすごいですねー。
> 余程、風が強いようで。

2013/01/11 (Fri) 10:44 | EDIT | REPLY |   

だジィ♪  

No title

雪山堪能させていただきました。

雪山でガスが出ると、
怖そうですね。
GPSは持っていたほうがいいのかな。(将来的な不安)

エビの尻尾がすごいですねー。
余程、風が強いようで。

2013/01/11 (Fri) 04:59 | EDIT | REPLY |   

devilman  

damerabbitさんへ

今年もよろしくお願いしますね。

こちらの雪山と言っても、そちらの街暮らしより大したことないかもしれません。

どうか、お体大切にしてくださいね。

2013/01/09 (Wed) 00:15 | EDIT | REPLY |   

devilman  

あのまろっちさんへ

少人数ながら、あるじのお話も面白く、また奥深く、興味のつきない語らいでした。
居合わせたご夫婦が、私の大学の同窓であり、その地元の街の話でもまた楽しい話題で、
あっという間に消灯時間になってしまいました。

もしよかったら、ぜひ訪ねてくださいね。

2013/01/09 (Wed) 00:14 | EDIT | REPLY |   

damerabbit  

devilman さん

大変遅くなりました ごめんなさい。
今年もよろしくお願いいたします。

厳冬 テンパク
いまだ経験していないし・・・これからも無いと思います。

でも あこがれちゃいます。

充分に気をつけてくださいね。

2013/01/08 (Tue) 22:24 | EDIT | REPLY |   

あのまろっち  

No title

富士見平小屋の夜は、かなり楽しそうですね。
そこに居合わせた皆さんとの会話も、いつまで話していても飽きないというものだったのでは?と感じました。

厳寒の冬山で、温かい気持ちになれましたね(^O^)

2013/01/08 (Tue) 12:25 | EDIT | REPLY |   

devilman  

TONOさんへ Re: 明けましておめでとうございます

降っていないので、道路の凍結はありませんでしたが、
万が一、雪が降れば、その後昼間に融けて、夜とともに凍りますから、
天気次第でどうなるかわからないところです。
いずれにしても、チェーンは必携かと。

この辺りはそう積雪が多いことはないと言いますが、
風が強く、稜線ではてらてらに凍ることがあるような印象があります。

大日小屋は日陰ですが、テント場は上の方にあり、明るくていいところですよ。
ただ、水場は富士見平小屋の方が便利みたいですね。
幕営料は富士見平小屋で支払うようになっています。

2013/01/08 (Tue) 01:24 | EDIT | REPLY |   

TONO  

明けましておめでとうございます

このルートは今シーズンチャンスがあればと狙っているので参考になります。
瑞牆山荘の辺りはまだ雪が全くないんですね。林道も凍結なしでしょうか?
初日に大日小屋まで行った方が翌日は楽そうですが、確かに日陰で寒々しい・・・
富士見平小屋の前は明るくて広くてテントを張るには良さそうですね。
前日は稜線ではもの凄い風だったと思いますが、この日はどうだったんでしょう?
雪山は陽射しがこぼれ青空が見えるとモノトーンな世界から一気に全く別物になりますね。

2013/01/07 (Mon) 06:27 | EDIT | REPLY |   

devilman  

Tobyさんへ Re: お世話になりました

こちらこそ、ありがとうございました。
楽しく飲めれば、それが幸せですよね。
瑞牆山に登れたら、金峰山と合わせて、来たかいがあったのだと思います。
そして、また来られる理由(鷹見岩とおやじさん)もできましたよね。

そういえば、ヤマレコでコメント交換したことのある方と、金峰山から降りてきた時に小屋前であいさつしていたことが昨日判明し、また楽しくなりました。
今後とも、よろしく。

2013/01/06 (Sun) 09:45 | EDIT | REPLY |   

Toby  

お世話になりました

2日の晩ご一緒させていただいた仙台の夫婦です。
あんまり楽しかったので、気持ちよく飲み過ぎてしまったらしく3日は大寝坊しちゃいました。
瑞牆をやって、さらにご主人オススメの鷹見岩も堪能してから帰ろうと思っていたのですが、まったく叶わず瑞牆山だけでいっぱいいっぱいでした(^_^;)
瑞牆から見上げたガスの向こうの金峰がドンドン姿を現してきたので、devilmanさんたちも楽しめてるかなぁなどと思っておりました。
またどこかでお目にかかれるのを楽しみにしています。ありがとうございました。

2013/01/05 (Sat) 12:27 | EDIT | REPLY |   

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