人の脇を駆けるようにすり抜けて降りてきました。
熊穴沢避難小屋から、トラバース道に入っています。
紅葉の写真を青空をバックに撮っていると、次々に人が行き過ぎていきます。
またまた、登ってくる人も結構いる。天気いいから、この時間からでも、頂上へ行こうというのか。まだ13時前だけど。
ふと見上げると、上空に飛行機が見えた。

きれいだ。




と、背後から、いきなり激しいローター音。ヘリだ。
秋の行楽の取材ヘリか、それとも。。。
ヘリは、背後の稜線から、いきなり目の前に現れた。
期待に「群馬県」の文字。取材ではない。遭難か。。。


ホバリングすると、ロープを下し、一人、降りていった。


この辺りでは、岩登りの事故ではない。沢道か。。田尻尾根か。。。

しばらく行くと、登山者が、進まずに固まっている。
追い抜いて行こうとすると、制服の人物が、「通れますので、どうぞ」と声をかけてきた。
左下の落ち込んだ斜面に、顔面を包帯で巻かれた人が横たわっていて、周囲で救助隊員のような二人が作業をしていた。


登山道には、二つのザックが置かれていて、同行者らしい人は下にいたようだ。
滑落、それもたかだか3-4メートルばかりだろう。
不意をつかれて怪我したのだろう。
特に危険なところではない。
よく滑落のある、死者も出ている場所は、少し手前のトラバースだ。
谷川岳、よく事故があるのは、天候の変わりやすさ、岩登りばかりではなく、人が多いことで、確率的に通常の事故も多いのだろうか。






ふりかえると、穏やかな秋空の日射しに、谷川岳が大きく、美しい。



天神平はもうすぐ。



ちょっと、山道を振り返る。


さて、ロープウエイで下りつくと、登りのロープウエイの乗車を待つ人の列が、延々と通路に延びていた。

そして、第二駐車場にもいっぱいの車。


土合駅に戻ってきた。
暖かな、穏やかな日。白毛門も、山肌は色づいている。
こちらも人は多かっただろうが、天神尾根とは話が違っただろうな。

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