茶臼、縞枯、雨池山、三ツ岳を越えて、ついに坪庭からのルートに合流すると、いきなり江の島の表参道状態
になった。
すれ違いで下手に道を譲ろうものなら、延々と続く列にずっと止まって待っていなくてはならなくなるようなもの。
ここまでのルートは、人は多いと言っても、とりあえずは登山装備の人たちばかり。
ここからは、それこそ、ロープウエイからちょっと足伸ばして、という感じの親子連れはじめ、たくさんいる。
ようやく人ごみの波を越して、北横岳ヒュッテへ。


頂上へは、ほんの少しの登りで着く。きわめて、歩きやすい、観光地道路みたい。
むしろ、そうあるべき。 展望もよく、大勢が休んだり、記念撮影したりしている。


一応、正式な頂上は北峰らしいので、そちらにも行く。ここも大勢いる。
いい天気でよかったこと。

蓼科山がだいぶ近い。

さて、写真を取ったら、さっさと降りる。ほとんど駆け下った。
北横岳ヒュッテのベンチに、例の縦走親子のお二人が休んでいるのに出会った。
やはり、直登など、急な登下降路に驚いたようだ。でも、六年生の娘さんは元気だ。

坪庭を経てロープウエイに下る人たちを、どんどんパスして下っていく。
振り返ると、山肌が色づいて、きれいだ。



観光客の混じる坪庭の道を外れ、雨池峠へ向かう気持ちのよい道の途中に、縞枯山荘がある。

雪の頃に滞在したら、気持ちのよい日もあるだろうな、と思う。
ここで、アクエリアスを一本買う。


雨池峠から、雨池方面への下り道は、またまた例によって大岩のごろごろしている、ぬかるみもあり、滑りやすい嫌な道。
軽装のカップルなどは、こんな道だとは思わなかった・・などと愚痴ている。
それでも、楽しそうなのは、結構なことで。
それも20分ほどで林道に降り立つ。冬季のツアールート用だろうか、赤旗をつけた竿が何本も、指導標にくくりつけられている。

雨池方面へは、この林道をしばらく行く。
色づいていて、きれいな道だ。




雨池分岐。今回は、パス。

しばらく行くと、麦草峠への道は、林道を離れて、熊笹の道に上がっていく。



これこそ、逍遥の道だ。
静かかと思えば、それなりにここを辿る人はいるようで、前後に数パーティーが歩いていた。



一時間ほどで、国道のすぐそばの茶水の池に出る。


国道を渡れば、麦草峠はすぐだ。

14時半ころ。この時間になると、さすがに路駐の車も減ってきているし、駐車場待ちの列もない。
あちこちの車で、下山してきた登山者がかたずけをしているのが見える。
一日の終わりだ。
こちらも、荷物を整理し、汚れ物をまとめ、着かえて帰途につく。
北八ヶ岳縦走、お手頃なコースではあったが、全山を考えると、この区間も、なかなか手ごわそうだ。
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