次の山など、全く浮かんでこなくなり、ただ、もう一度野口五郎に登りたい、小屋に泊まりたい、ということしか思い浮かばなかった。
もちろん、ものは言いようで、奥秩父の股の沢林道など、計画は計画として、時期を選んでいくつもりはあるけれど、もともとの考えられた計画以外に、浮かんでくるものはなかった。
敬老の日あたりの三連休は、ほんの思いつきで、赤岩尾根から鹿島槍、と思って準備したけれど、家族の調子が悪く、中止した。
で、その次の週末が、野口五郎小屋の今年最後の週末。
紅葉の具合はまだまだだと思うが、ここで行くしかない。
金曜日、午前中の仕事を出先でかたずけ、そのまま帰宅しようとしたが、用ができて職場に寄ったところ、七月に岳沢から撤退した時のB平くんとバッタリ。
「行く??」
「行きます。」
というわけで、同行することとなった。
終電で自宅近の近くの駅まで来てもらい、車で上信越道経由、豊科ICで降り、七倉の駐車場に五時前に着。
しばし仮眠し、ゲートの開くのを待った。
人の声に目覚めると、すでに四台のタクシーが並び、登山者が三々五々集っている。
おもむろに準備。

二順目のタクシーで高瀬ダムへ。

高瀬ダムでは、ほぼ稜線の見通しは効いている。
まあまあのお天気。少し肌寒い。

三ツ岳の稜線らしき。

こちらは、にせ烏帽子。

前回と今回の荷物比較。
場所は、同じ高瀬ダムの上。右は前回、テント泊5日で22キロ、
左は今回で、二食付き小屋泊まり一泊、13キロだ。

さて、どうなりますか。
まず、不動トンネルを抜ける。


そして不動沢を吊り橋で渡る。ついこの間来たばかりだし。


日が射してきた。



今回は、真夏でもなし、上で自炊もしないので、飲料の2リットル弱は別として、真水は1.5リットルのみ。
ここで水は汲まない。

さあ、登り口は12番だ。

次は、11番。

朝日が、木々の葉を通して差し込んでくる。




10番です。

ここが、権太落としの9番。登り口(12番)からここまで30分強。重荷の前回は、休憩入れて1時間強。
汗びっしょりかく、真夏の重荷の際には、登り始めとあって30分に一回休んでいるせいもあるが、ずいぶんペースは違う。

南沢岳の方が青空をバックによく見える。

尾根上を行くようになり、8番。

広場になっている7番。ウィダーinゼリーを飲む。


前回、昼食をとった、6番。
登り始めで、先行する登山者を何人も追い越してきたせいか、ちょっと足の筋肉に違和感が強くなってきて、なにか普通ではない感じ。ひと月のブランクと、精神的な準備がないせいか。。

七倉の稜線と比肩する高さに近づいた。

反対には、唐沢岳が大きい。


5番。ここで、朝飯にパンを食べた。

5番を過ぎて10分ほど行ったところで、足に痙攣が来て、止まらざるを得なくなった。
悪い時の症状だ。前回のあのハードな山行では一度も出なかったが。。準備不足か。
サロンパススプレーで応急処置と、ストレッチでごまかしながら行くことになる。
三角点は、4番。 これまでとは逆に、人に先行してもらうようになる。登り口から2時間強。
烏帽子小屋まで3時間というのは可能みたいだが、今回はここからはスローダウンだな。

高瀬ダムの湖面がキラキラ光っている。

タヌキ岩だ。

南沢乗越からの崩壊。

ゴゼンタチバナの実。

ダケカンバが出てくる。

烏帽子岳が顔を出す。

三番通過。

結構色づいている。
ここから烏帽子小屋までは、足の痙攣で苦しみつつの登行だったが、
それでも、ひとしきり、木々の色づきを楽しみながらゆっくり行った。











手前、七倉ダムと向こうには大町市街。


道が平坦になり、にせ烏帽子が正面に見えると、烏帽子小屋はすぐそこだ。

尾根から小屋への降り口。これが1番なのかな。。今回も、2番を見逃した。。

青空のしろ雲と、三ツ岳の稜線。

烏帽子小屋とにせ烏帽子岳。 ここまで、登り口から3時間半弱。 三角点からブレーキで1時間以上かかってしまったから。先行したB平くんは、3時間ちょうどくらいだったらしい。

待っていてくれたB平くんと、テント場まで足を延ばし、昼食にした。
こんな穏やかな天気なら、ここはほんとにいい場所だ。


三ツ岳への稜線のルートがくっきりとよく見える。

天気は持つかな。展望は見えるかな。
早く野口五郎の小屋に行きたいな。

つづく。。
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