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19 2012

奥武蔵、午後の散歩道~妻坂峠-大持山-小持山

最近、お天気の予報があまりあてにならない。

今日は、どこの山の天気予報見ても、どの山も雨。。

さらに、全国的に大気が不安定で、短時間の集中豪雨、雷雨に注意、という。

山なんかとんでもない・・のかな???


別用があって早朝に出かけることになっていたので、準備さえしてあれば、そのまま山に行けたはずなのに、

天気予報は悪い。実際、早朝、雨模様だった。


でも、そのまま布団に戻らず起きていたが、あまり悪くなさそうだ。

じゃあ、行くか。。と思ったのは10時過ぎだから、このままじゃ大したところには行けない。

以前よく行っていた、ご近所の笠山や大霧山じゃ、物足りないというか、あまり満足できない。

それに、比企三山あたりは、夏じゃないでしょ、行くのは。

そう考えてくると、いつも、武甲山から小持山、大持山の稜線が思い浮かぶ。

この間、午後から登山で武甲山をやって、なかなかよかった。


山も、雰囲気も、楽しめる。


で、今回は、大持山をメインに、妻坂峠から入ってみようかと決めて、11時過ぎに家を出た。


登山口への車の移動が一時間はかかるので、一の鳥居に駐車して歩き出したのは、12時40分。

いつもの日和なら満車に近い駐車場は、今日は半分くらい。下山してきた夫婦がかたずけをしている。

こちらは、トレランシューズを履いて、そそくさと出発。武甲山とは逆に、鳥居を出て妻坂峠へ。


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いつもの狛犬君に見送られて。狼だけど。


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峠への登山道に入ると、道が沢筋のように崩壊しているのに驚く。水害だ。いつのだ??


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相当えぐられて流されたようだ。


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山腹に取りつくところに来る。この写真の右からきている沢から押し出したのだろう。

濁流が押し流したと想像できる。


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山の斜面を九十九折に登っていくところに、変化はない。武川岳がすぐそこに見える。

どんよりしており、いつ降ってもおかしくない。ただ、雷鳴はどこからも聞こえていない。


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峠直下で、一か所、木が根こそぎ、道の上に倒れていた。少しよじ登って越えなければならなかった。


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妻坂峠。

ここは好きなところだ。ひっそりとお地蔵さんが佇み、このちょっとした草原に風が渡る。

ここまでで汗はびっしょりかいたが、空気は涼しい。



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腰を下ろして、遅い昼飯。今日は、一年前に七月に同じコースで大持山に登った時と同じく、すき家の牛丼。

秩父で買った。今回は、にんにく牛丼。にんにくの茎の炒め物にキムチを和えてある。

でも、食いすぎだ。おなかが苦しくなった。


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ここから主稜線までは結構な急登だが、大した距離はない。

慣れると、負担にはならない。40分くらいで行ける。


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どんどんガスってきた。


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一時は視界が2-30メートルくらいになった。

こんなはっきりしたルートでなければ、不安になるところだが。


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稜線に到着。少しパラついてきたので、急いで頂上を踏まんと、速足で登る。


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5分かからず、大持山頂上に。 当然、誰もいない。


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雨はすぐ止んだようだ。遠い雷鳴すらまだ聞こえないが、もし驟雨が来た場合に、下るのは、元来た道より、

この先縦走して、小持山からシラジクボ経由で降りたほうが、道がいい。

時間はそれほどかからないので、このまままっすぐ行くことに即決する。

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大持山から小持山への稜線は、結構岩交じりの痩せ尾根。条件が良ければ、楽しいところ。


大持山を出てほどなく、ガスが薄くなってきて、ぼんやりと武甲山まで見えるようになってきた。


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あれっ、と思う間もなく、日が射しはじめた。


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みるみるガスが上がり、眺めが利きだした。


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振り返ると、大持山と、辿ってきた妻坂峠からの稜線のガスは、すっかり取れている。


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あっという間に、奥武蔵の山々の視界が広がっていく。


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小持山の頂上に着くころには、「晴れ」になっていた。この間、20分も経っていない。


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積乱雲は、ちょっと遠い。大気の動きは、おもしろい。こっちには雷雨は来ない。


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山は、もう秋だな。


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左に、武士平の分岐。 先に見える赤布は新しい。誰かが最近辿ったのだろうか。

慣れない人が見たら、武甲山と間違えて引き込まれるかも。

それなら、分岐の指導標を立てるべきだろう。


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すっきり武甲山が、見える。大きな山容だし、きれいな形。裏側を知らなければ、だけれど。


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シラジクボ近くなると、稜線は、漫歩になる。

この辺りは、どの季節に来ても、いいところだ。


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上は高くなった武甲山を見上げ、鞍部のシラジクボを見下す。


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休憩スポットだけれど、夏は夏草がきついかな。

ただ、渡る風は涼しかった。


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指導標の左下に見える、木の間がぽっかり空いたところの、下山路に入っていきます。


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出発した時からは想像のつかない、良い天気、青い空。


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持山寺跡の分岐の石碑。


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あの橋を渡れば、武甲山の参道と合流。


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分岐にも、夏草が生い茂る。


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武川岳も、今は暑そうに見える。


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到着。車は、みんないなくなって、二台だけ。

3時間の周遊でした。

このコース、お散歩としては、お気に入りです。

もう少し早く出ていれば、武甲山も加えれば、その頂上での憩も合わせ、さらに充実するはず。

秋の日に、また来よう。誰か誘ってもいい。


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皆野寄居有料道路で、帰りの車から。

この辺りでは、入道雲は、それほど発達しなかったようだ。


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午後を無駄に過ごさなくてよかったな。



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6 Comments

devilman  

俄歩人さんへ

コメント恐れ入ります。
しばらく山に入っていまして、遅れました。

最近、奥武蔵や奥秩父が、気持ち的に身近になり、
手軽に歩き回るようになりました。
慎重さは失ってはいけないとは思いますが、
リラックスしてその場の空気を感じられるようになると、
いろいろと発見も増えていくのかな、と期待しています。

ぜひ、おいでください。

2012/08/27 (Mon) 15:47 | EDIT | REPLY |   

俄歩人   

No title

 午後からの山シリーズ・・・、峰々に対峙する心の持ち方、
そして楽しみを見出す余裕を感じます。
経験の賜なのでしょうね。
高嶺がだんだんきつくなった そう遠くない先の私にとって
参考になります。

2012/08/24 (Fri) 14:05 | EDIT | REPLY |   

devilman  

ぷもりんさんへ

このコースは、ホームコースとして、一番お気に入りです。
でも、あっという間に変わる天気には、びっくりしましたね。
意外ではないけど、驚いた。
まあ、いい方に変わったからいいんですけどね。

蓼科山あたりの高山になると、なかなか、簡単ではないでしょうね。
戻れないし。。。
逆もありと、運に任せて山を楽しむしかないのかな。
それもまた、楽し。。で。

2012/08/22 (Wed) 00:08 | EDIT | REPLY |   

ぷもりん  

気持ち良さそうなコースですね(^O^☆♪
最近のお天気は、目まぐるしく変化するので、山へ行くのは大変です。
この前、蓼科山へ登った時も、ガスが切れないので諦めて下山始めた途端に大粒の雨で、レインウエアを着込んで十分かそこらで今度は晴れ間が( ̄(工) ̄)
でも、僅かの間に登山道はドロドロで、岩場を下るのに難儀しました。
いつになったら安定するのでしょうね(⌒-⌒; )

2012/08/21 (Tue) 15:08 | EDIT | REPLY |   

devilman  

ブルさんへ

武甲山も、学生の頃に買ったガイドブックの写真はもっとふくよかな山でしたけれど、
面影ないですね。

もともとが、奥武蔵の盟主にふさわしい山ですから、見る向きによっては堂々たるもので、
登より、眺める山かな、と思ったりします。

妻坂峠から登って、主稜線と交わるところ、いつ行っても、景色に目を奪われますね。
季節それぞれに、ここからの眺めは格別なものがあります。
なんなのでしょうね。

最近、いろいろなところに入り込むので、沢からの押し出し、がけ崩れなど、
人にはどうしようもない、自然の強さを目の当たりにすることが多いのです。

2012/08/20 (Mon) 23:30 | EDIT | REPLY |   

ブル  

No title

こんにちは。
小持山側からみた武甲山はほんとうに
美しく立派ですよね。さすが秩父の盟主という
感じです。国道から見る武甲山は痛々しい・・・

妻坂峠をあがって稜線にでたところの景色がとても
印象に残っています。緑と茶色の具合がなんとも
美しい。私は妻坂峠へ下ったのですが、かなりの
急坂だったのもよく覚えています。

局地的な豪雨が頻発しているので、そんな影響で
登山道がやられたんですかね・・・

2012/08/20 (Mon) 16:17 | EDIT | REPLY |   

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