そして金曜夕方は熊本で仕事。
仕事で三泊。。結構疲れる。
でも、金曜は遅くて帰れない、となると、
土曜日。ただ帰るのではなったいない。せっかくの休みの日に、九州に、仕事もなくて、滞在しているのだ。
で、計画を立てた。
阿蘇山登山を、である。
こういう時に、頼りになるのが、このブログでお世話になっている「お友達」の皆さんだ。
今回は、九州の山について、まさに地元の方がいらっしゃる。
「つる姫」さんです。
事前にご連絡をし、いろいろとアドバイスをいただきました。
最適なのは、「俵山」だとのこと。
昭文社の山と高原の地図『阿蘇・九重』を買ってきて、いろいろと研究しました。
ヤマレコも。
天気が良ければ、阿蘇山の核心部の山にも登れると、何パターンか計画。
でも、今は梅雨。
問題は天気だ。
結局、そこが、おおかたの予想通り、「良くない天気」になってしまった。
で、やはり、一番最適だと薦められた、「俵山」に絞り、なんとか近づくことになったというわけだ。
さて、金曜日。
出席していたワークショップを、お昼で退出、新神戸で、初の九州新幹線に乗る。


「さくら」の車内は、のぞみやひかりと異なり、一列が、3+2の五人がけではなく、2+2の四人がけ。
まるで、グリーン車のようにゆったりしている。

で、熊本入り。


天気は雨がぱらつき、蒸し暑い。
夕刻の仕事を終えると、降ってはいなかったが、なんとなく、空気が湿っている。
とりあえず、予報は雷雨注意報で、風雨が強いとのこと。
中止、とも思ったが、ここまで来ているのだ、登り口くらい見に行くか、ということにして就寝し、早朝五時に起きる。
一応準備し、交通センターに行き、空港行きのバスに乗る。

雨は降っていないが、地面はしっかり濡れている。かなり降った模様。
バス待ちの際に見上げる空は、雲がどんどん流れている。
大気は極めて不安定。
空港についても、借りる予定のレンタカーのカウンターはまだ空いていない。
仕方なく8時まで一時間ほど待ち、送迎車で空港傍のレンタカー屋に移動。
無事、軽自動車をレンタル。
俵山はそう遠くないらしい。
地図で見たとおり、空港からはほぼ一本道。
目の前に、阿蘇外輪山の山々がガスに包まれて、近づいてくる。


巨大な風力発電の風車が見えてくる。

俵山の西斜面の牧場のあたりにある俵山交流館まではけっこう車がいたし、駐車場にも多くの車が停まっていたが、その奥に進むと、ほとんど行き交う車がいなかった。

振り返ると、空港が見えている。
手前はゴルフ場だ。

人っ子一人いない、俵峠展望台駐車場。
厚い雲の下、暗い雰囲気だ。
雨はかすかに降っている程度。

途中のコンビニで購入した、おにぎりやいなりずし、飲み物など詰め、とりあえず、登ってみることにする。

展望台までは舗装道路を50メートルほど登るが、そこから山道が、のびやかな草原に登っていっている。
山頂まで90分と書いてある。

足元には、アザミの花が目立つ。
歩き始めは、降っていなかったので、雨具は着ていなかったが、足元の草にたっぷり水滴がついており、
ズボンがびしょびしょになるので、歩き出してすぐに雨具上下を着けた。
それを合図にしたか、雨がぱらぱらと降ってきていた。


テンポ良く登るが、すぐそばに風車が立っていて、見下ろされる感じ。

天気よければ、いい眺めなんだろうな。。。と思いながら。
でも、太陽にあぶり殺されそうな気もする。夏などは。

足元はトレランシューズをはいたが、防水スプレーをかけるのを忘れたので、あっという間に靴の中が濡れてしまった。
まあ、仕方ない。
もう、走ってでも頂上に行ってこよう。


雨に濡れて滑りやすい登りだったが、
わりとホイホイ登り、一息つくと、カルデラの中が良く見えた。
田畑と住宅がきれいに広がっている。

天気さえよかったらねぇ・・・


またまた、のびやかな道の行方は、あと65分で頂上か。。
このペースなら、昼には降りられそうだ。
雨がひどくならないうちに降りてしまいたい。

でも、行く手はガスの中。

樹林帯の中は、この天気だから、ほんとに暗い。
時々、動物のま新しい糞などがあり、熊鈴もってこなかったので、大きく手をたたきながら、行く。

一般コースとジクザグの「らくらく」コースに分かれていたが、らくらくコースを登ってみた。
一般コースに、木の階段が見えたから、それを避けた。
ほどなく合流する。


30分の標識。
ここまで、登りはじめて40分程度。

外輪山のカルデラへの斜面が、気持ちよく落ち込んでいくのが見えている。

これが、頂上への最後の急登らしい。
ここからはガスの中へコースが消えている。
登りはじめると、雨と風が一気に強くなった。
それまで開けていた雨具の前を閉め、フードを被った。

護王峠への分岐。
ガスでコースは良く見えない。

ほどなく、俵山の頂上に到着。9時に登りはじめ、頂上には10時着。
一段と風が強まる。


記念写真を撮ろうとしたが、カメラがここで電池切れ。
別の電池に入れ替えるも、放電していたらしく、応答なし。
仕方なく、携帯をオンするも、なぜか不調。
ごそごそ、雨の中、やっているうちに10分過ぎてしまい、もうあきらめて降りることにした。
雨はかなりひどくなり、こちらは雨具の中まで結構濡れている。靴の中も水浸し。
これ以上山に中にいても仕方ない。
目的は達したので、一刻も早く降りたい。
で、ほとんどトレラン状態で、走って降りた。
一回、分岐を左に行き、怪しいので引き返したりしてロスし、あまり時間短縮はできなかったが、
それでも、割と早く降りてきた。
一般コースの木の段も、脇を跳んで降りた。
ほとんどの道が、小さな、急流の沢になっていたけれど。

従って、道はほとんど水の中。
バシャバシャ、走って降りる。
でも、天気さえ悪くなかったら、いいところなんだろうなあ・・・としきりに思う。

展望台の休憩所に到着。
頂上から40分弱。
屋根の下なので、荷物を降ろし、いなりずしを食べて、ペットボトルのお茶を飲んだ。

雨具を脱いで、傘を差し、車まで走ったが、風が強く、傘は役に立たなかった。
着換えを持ち、トイレの庇の下で、風をよけて、全着換えをした。
ようやく、車の中で一息つく。
外はひどい風と雨。

ところで、この「塩サバ」、あまり首都圏では見ないような気がするのだが、九州特有??

車の中で、30分近く、時間を過ごし、11時半前に俵峠展望台駐車場を発った。

途中にあった、「泉力の湯」で、のんびり湯につかった。
湯に入っているときは、露天風呂にいても、風も雨もひどくはなかったが、帰るころになると、ひどい驟雨になっていた。

レンタカーを返し、空港に戻り、みやげ(くまもんグッズ)を買い込んで、あとはのんびり時間を過ごしたが、
こんな天気だったけれど、とりあえず、九州での生まれて初めての山登りができ、よかった。
つる姫さん、いろいろとありがとうございました。
機会が、あるかどうかわかりませんが、またのチャンスがあれば、今度はいい天気の阿蘇山を楽しみたいと思っています。

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