22 2012

雪山三昧①・・久しぶりのハードな山だった南八ヶ岳・権現岳-編笠山

二年越しの思いは、これで遂げられたな、と感慨をもちながら、早春の山を下っていく。

三月の山から下りてきた時に感じるものが、一番好きで、一番記憶に残る。

今回も、これまでの思い出の山を回想しながら、新しい思い出も作ることができた。

とても、厳しいチャレンジの記憶だったけれど。


下山後、海の口付近から、八ヶ岳の全貌を振り返る。

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久しぶりの本格的な雪山登山は、南八ヶ岳の編笠山と権現岳を狙うこととしたのは、つい先週のことだった。

理由。。高校生以来、積雪期に幾度となく訪れている美濃戸や渋の湯からのルートではない、あまり人の訪れることのない山域にしたかったから。稲子湯や本沢温泉も考えたが、結局登る稜線は硫黄岳から天狗岳周辺、そこに人のいないことはない。


八ヶ岳に登るようになってから相当経つが、赤岳以南に行こうと思ったことはない。意外と考えの外だった。

そこに積雪期にいきなりはどうかと思ったが、行きたいと思ったら、やっぱり行くしかない。


泊地は編笠山の北の鞍部にある青年小屋のテント場。小屋は冬季閉鎖中だが、新しく建て直された冬季開放小屋もあるという。これは魅力的だ。もちろんテントは持っていく。


編笠山への登山口である観音平入口近くから、めざす権現岳が、三つ頭の稜線の奥に、高曇りの空の下にくっきり見えていた。

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冬季は、観音平まで車は入れない。ゲートが閉鎖されており、そのすぐそばにある森の駅「小淵沢」に車を止める。

到着した時に、5-6名の人たちがザックを背負って登っていった。

しかし、車は先に二台止まっているだけだ。今頃、美濃戸口の駐車場は満車かもしれない。

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舗装した観音平までの道路ではなく、自然歩道を辿ると、道は防火帯の中を直登していく。

荷物が重いので、かなりきつい。

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ところどころに動物の足跡や糞が見つかる。これは、カモシカのためグソか・・

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観音平まで二時間近くかかった。そこから緩やかに登っていくルートは、次第に雪を踏むようになる。

冬は、どうしても荷物が多くなる。ずっしり重い。

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雲海展望台に着く。ここまで、夏時間の倍かかっている。
少し前まで高曇りで展望が利いていたが、すっかりガスってきた。


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さらに、しっかりとした雪を踏み、次第に高度を上げていく。

三パーティーほど、下山してきた。編笠山は、日帰りの山としては歩かれているようだ。

ということは、青年小屋にもテントがあるかな・??

押手川に到着。14時半。予定の倍近く時間がかかっている。重荷のせいだ。

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ここから左に行けば編笠山への直登ルート。一番はっきりしているが、かなりきついはずだ。

右に行くと、展望台を経て、編笠山を大きく巻き、青年小屋へのトラバースルートだ。


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編笠山への直登は、重荷に苦しんでいる身には、避けたいが、問題は巻き道が踏まれているかどうかだ。

すでに雪は結構深い。トレースがなければ、さらに時間と体力を消耗することになる。

しかし、巻き道へははっきりしたトレースが刻まれている、(ように見えた。)

右へ躊躇なく、ルートをとる。

10分ほど行くと、展望台に出た。そこでザックを下し、休む。

いまはガスっているが、晴れていれば、相当な展望だろうと思われる。

と、この先のトレースがすこし不明確なことに気付く。

なるほど、展望台までは人がたくさん来るが、この先、青年小屋へ行く人は少ないということか。。

それでも、一応はっきり踏まれているようなので、あまり考えることもなく、巻き道を進みだす。

しかし・・・進むにつれ、次第にトレースが不明確になってくるのだ。明らかに、人が一人、ワカンで辿っただけのトレースだ。

ツボ足ではおぼつかない。

仕方なく、わかんをつける。それでも、少しでも踏み跡を踏み外すと、ズボッと腰まで潜ったりする。

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そんな調子で、ひたすら先人のワカンの後を追い続けたが、その跡すら、どんどん不明確になってくる。

そうなると、ワカンで、かすかなワカンの跡を一歩、一歩踏み重ねていくしかない。

一歩、一歩。

巻き道は、トラバースであり、えんえんと山腹を巻いていく。

時間はどんどん経っていく。

荷物は重いが、歩みが遅い分、バテはしない。

そして次第に傾斜は緩くなっていく。それでも、長い、長い。

ついに、ヘッドライトを出した。

こんなラッセル登山、するとは思っていなかった。

テントはあるし、どこでも張れる場所があれば、行動中止も、何の問題もなかったが、

せっかく近くまで来ている小屋に行かない手はない。それに、気温はそれほど下がっていない。


そして、ついに青年小屋に到着したのは、19時ちょうどのこと。

初めての場所、ガスに阻まれて、ヘッドライトで照らしても、どこが冬季小屋やら、しばらくは分からなかったが、

ほどなく、真新しい小屋を発見。幸い、入り口は埋まっていなかった。

スコップも備えてあったが、雪に埋もれて取り出せないので、もってきたピッケルに着けるタイプのスコップでドアの前の雪を掻き出し、ようやく小屋に入ることができた。

やれやれ、これで安心だ。


疲れたせいかピンボケになった写真。荷物を広げて夕食の調理中。


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中は畳敷きだ。10畳ほど。

快適だ。

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気温は下がらず、あまり寒くも感じない夜だったが、夜中に、餅入りスープおじやを作ったりした。

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さて、いよいよ明日はどうなるか・・

気になって、ラジオや携帯のwebで盛んに天気をチェックする。

夜が明けてから、次第に良くなる感じだ。

とりあえず、帰ることの心配もしつつ、ダブルにした寝袋にもぐりこんだ。


つづく。。。






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6 Comments

devilman  

伯苑さんへ

大きなザックは、暖かく過ごすためと、温かくておいしいものを食べるため、と言い切ってもいいくらいだよ。

そこ我慢すれば、もっと軽くなるんだけど、それじゃあ楽しくないから・・

ついでに伯苑さんも詰め込んであげようか・・いや、それは無理だな。。くまさんに頼もう。

2012/03/24 (Sat) 05:03 | EDIT | REPLY |   

伯苑  

No title

w(;`・ω・)w ェェェェエエエエエ工工ッ!!
こんな大きなリュック背負って雪山三昧!!!

悪天候でやっと山小屋に着いてよかったね^^;

2012/03/23 (Fri) 21:24 | EDIT | REPLY |   

devilman  

ブルさんへ

編笠山を日帰りピストンする人は、冬でもそれなりにいるみたいですね。
でも、観音平まで歩かなければならないことは、あまり知られていないようで、
時間切れで引き返す方もいたみたいです。
荷物が軽くても1時間以上はかかるようですし。

編笠山を越えて青年小屋やその先まで足を延ばす人は、冬には少ないようですね。
まあ、それが狙いだったんですが。

2012/03/22 (Thu) 23:23 | EDIT | REPLY |   

devilman  

くまさんへ

ピッケルに着けるスコップや、ピッケルに着けるラッセルリング、結構便利ですよ。

まあ、普通なら暗くなるまでなんか歩きませんよね。
いくら遅出と言っても、16時や17時で現着しなくちゃならないんですが、
着かないものは着かない、というわけでした。
もう平坦路になっていたし、ルートは間違いないので、着くのは時間の問題、と思っていたからね。
ビバークは考えませんでした。

コンロ、最近のガスコンロは性能いいけど、やはり冬は、あのゴーッという燃焼音が良くてね。
たとえ吹雪でも、テントの中でコンロの音を聞いていると落ち着きますから。

ろうそくとコンロ、必需品です。

そうそう、山行きましょう。行きましょう。連絡しますね。

2012/03/22 (Thu) 23:06 | EDIT | REPLY |   

ブル  

No title

冬の編笠山はたいへんなんですね。
私は夏に行きましたが、それでも
けっこう疲れました。青年小屋の冬期小屋は
快適そうですね。観音平まで2時間とは・・・
私ならその時点であきらめてるかな・・・

2012/03/22 (Thu) 22:26 | EDIT | REPLY |   

北海道のくま  

No title

ピッケルにつける スコップは 知らなかったですよ~~
 19時まで 歩くとは くまなら 3時から4時には 行動中止してるけど
   やはり 昔のストーブは いいですよね 壊れも少ないしね
もう少ししたら だいぶ 暇になるかもしれないから
 山泊に 連れてってください

2012/03/22 (Thu) 21:25 | EDIT | REPLY |   

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