昨日帰ってしまうことはできましたが、今日、月曜日の休暇をちゃんと消化します。
ひと月ほど前に、若いスタッフに、「〇〇さんて、ワーカーホーリックですよね。。」と言われ、
そういえば、休暇のための休暇を取って来なかったよなぁ~と改めて思い、意識して、
ちゃんと、何もなくても休むことを考えることにしました。
先月の奥穂、一日早く下山したので、休暇を一応とっておいた月曜日が出社可能で、
自然に出社する気になっていたのだけれど、
ふと、彼の言った、上記フリーズが浮かび、「やーめた」しました。
そして、のんびり、山の後片付けをし、車を洗ったりしていたら、とてもリラックスした、軽い気分になれました。
好きなことを仕事にしてきたので、休むことなんか、あまり考えてこなかったからね。
さて、改めて、下山です。
朝は、いつもと違い、のんびり、6時頃までもぞもぞしていました。まどろみってやつです。
行動する人たちは、どんどん出発していったようです。
外を見ると、涸沢岳に日が当たり始めています。
いい天気のようですが、なにかたくさん水蒸気が浮いている感じです。
やはり天気は下り坂なのでしょう。
いいタイミンクで稜線が歩けたこと、感謝、です。
一日ずれても駄目でしたから。

朝のあわただしいテント場。
周りのテントの人たちは、だいたい下山する人たち。
だから、昨晩は大変和やかだった。
満足感と充実感、安心感に満ちた会話が交わされていました。

暑くならないうちに新穂高に着きたいので、6時半過ぎには出発。
朝露の中を行くって感じです。





ほどなく、藤木九三のレリーフに。
見守ってくれて、今回もありがとうございました。
この下を流れている沢の水、すごく冷たくておいしい。

滝谷に降り立つ。
ドームが朝陽の中で、白い。

橋を渡るところの露岩の上に、赤いテープを結んだ、車のキーが置いてあります。
誰かが拾い、わかるように、目立つように置いておいたのだと思います。
本人に戻るといいですね。

沢から上がる踏み跡を間違え、いつもは見上げる避難小屋の前に出てしまったので、ついでに中をのぞいてみました。
けっこうきれいで、今すぐ泊まれそうな感じです。
利用者が気をつけているんですね。

槍平から新穂高へのルートは、南沢、滝谷、ブドウ谷、チビ谷、白出沢の三つの沢を渡るのが、区切りになります。
ただ、ブドウ谷だけは、指導標がまったく沢ではないところにあるから、顕著ではありませんが。。

このあたり、けっこう岩小屋として利用可能なところがあるのですが、
不届き者がいたようです。
急な豪雨で潜りこんだら、誰かの落し物が鎮座して異臭を放っていた、なんてことになったらショックですよね。
そういえば、南岳新道の急登の途中、急斜面のトラバースルートの真ん中に、白い紙も真新しい落し物が置いてあり、
呆れたよ。。あんなところでどうやってしたんだろうね。避けようないし。



快調に、白出沢まで来た。
荷物がずいぶん軽くなっていたせいか、ここまで1時間40分。テント装備にしては、悪くはないですね。
もっとも写真撮っていなかったら、もっと速いだろうけれど、それじゃあ、来た意味がない。
山に来たら、時間を楽しまないと。
トレランやってんじゃないんだから。←やろうったって、やれないけれど。

笠ヶ岳方面、錫杖岳が見えています。
雲がどんどん動いている。

こちらは、奥穂高岳の方向。
こちらも、雲が激しく変化しています。


歩き出してから、けっこうな数の入山者とすれ違いましたが、林道では、ちょうどそんな時間なのか、どんどん来ます。
ご高齢の方々の大パーティー。
天気が崩れるのに、ちょっとお気の毒。

元気なトレラン。でも、歩いていた。
こういう人たち、いつも不思議だが、装備は足りているのだろうか。
すくなくとも、飲料、雨具、防寒着、救急エイド、非常用食料、地図など、必要不可欠なものは結構あると思うのだが・・
こんなザックに入るのかしら。。

登山靴をポリ袋に入れ、クロップスのサンダルで歩いていた方。
こういうのやったことあるけれど、登山靴って、手で持つと重いんだよね。
はいた方が楽だと思う。。

お父さんは先にいますが、元気なご家族。
とてもかわいい姉妹とお母さん。
でも、装備は重装備。
山岳部って感じでした。



写真も、あまり空気がよくないので、いいのが期待できず、つまらなくなり、珍しく、セルフフォト。。
入山時より、ザックがだいぶ小さくなっている。



穂高平に到着。
ここでは、大休止です。
ここは、本当にいいところです。
大変気に入っています。
小屋の向こうに、槍ヶ岳から穂高への稜線が見えます。
これも、下山時に振り返るのに、大変感慨深くて、いい。

左端に、ちょこんと槍の穂先が見えています。
槍のてっぺんからここが見えたんだから、当然ですよね。
右に向かって、大喰岳、中岳、と続きます。
まだ稜線は晴れていますね。

左端が南岳、中央が涸沢岳、右が奥穂。

ここでは、下山時に、カキ氷を頼むことにしています。
ここの小屋の人たちは、大変気さくなご家族で、上の山小屋とは一味違う、和やかな雰囲気があります。
そうですよね、これから入山する人たちか、やり遂げたか、退却したかは別にして、
無事戻ってきた人たちが一服するところですから、緊張感はありませんよね。

30分以上のんびり。
ここから新穂高は、ほんとうに、すぐ。。だから。
カキ氷を食べ終わったころ、槍平で隣にテント張っていたお父さんと高校生の親子連れが下りてこられ、
しばしトークを楽しみました。
のんびりしていて、いい時間です。
満足した山のエンディングには、とてもいい雰囲気が漂います。

また来るときにも、ここにテント張って泊まろうかなって、そう思います。
で、ささっと近道の山道を下り、林道を小走りにいくと、あっけなく、新穂高の、ちょっとした喧騒の中に到着です。
観光地、ですね。
まあ、上高地とは比べ物にならないですけれど。

夏山が終わりましたね。
月末に大きな仕事があるので、その後に、秋の山を考えることにしましょう。
で、課題は、テントだ。。
買い替えなくては。。。
南岳に登って、無人で槍平に残したテント。
やはりかなり降ったらしく、フライの縫い目の目張りが、ほとんど剥がれていた。
さすがに18年間前に買ったテント、もう寿命だ。
それに、不思議に思っていた、他の人たちの装備。。実はずっと軽量化された装備を使っていらっしゃることに、
いまさら気づいてしまった。
気にもしていなかったけれど、進歩ってすごいね。
うちにあるテント。
1.学生時代に単独行で使っていた大きめのツェルト。この代わりに、今度ダメになった紫テントを買ったのだった。
2.やはり学生時代に冬も使うつもりで買った、カモシカのエスパース。重くてでかい。雪山に一人で担いでいったことも普通にある。今なら、考えられない。
3.3-4人用ダンロップV4。これはとてもいい。2007年夏の槍平での写真。

4.去年剣で使った一人用ツェルト。新品。フライがないので、タープと組み合わせで使った。昨年の剣沢雪渓末端、真砂沢ヒュッテ前の写真。

意味もなく、たくさん持っているよね。。。3と4は現役だけど、1と2は、キャンプでしか使えないな。雨が降らない時の。
こんど、歴代テントをブログに並べてあげてみるかな。。
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