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30 2011

奥穂高岳、一気呵成の12時間行動。。。その④

横尾からは、平坦な道を上高地、河童橋まで11キロ。

一番嫌なパターンです。

山を下りて、交通アクセスのあるところまで歩く林道。。。

もちろん入山時も嫌ですが、まあ山に入る期待もあるから、前向きだし、足もダメージないから。

でも、さんざん山を登り、そして下りしてきた足には、長時間、長距離の林道歩きはつらいですよ。


学生時代に、朝日連峰を縦走後、4時間林道を歩いてバス停のあるところまで行きましたが、最後はメロメロでしたよ。

もうバス停前の食堂でビールを、大ビンで2本くらい一気に飲みましたもの。。。どんどん入っていきましたから。。

当然荷物も重かったから、足のダメージも相当なもので。


上高地は、だから何となく避けているのです。

いつも、北アルプス南部といえば、裏側の新穂高から入っています。


高校生の頃、横尾で合宿があり、初めて30キロ近いザックを背負わされ、河童橋から横尾まで歩いたのが、初体験でしたが、よく覚えていませんが、徳澤に着いた時の「わあっ」という感激は記憶にあります。
ぬか喜びだったんですけどね。
その時は、槍穂高の縦走の後、テントを撤収し、蝶ヶ岳から常念岳を縦走して豊科に下りるコースだったので、下山時に上高地までの長距離は歩いていないのです。

そんなこんなで、上高地歩きは、ずっと避けてきたのですが、今回は仕方ありません。


幸い、荷物は重くないですから。

西に傾いた陽射しが射し込んできます。

きれいな森の小道歩きという感じではあります。


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所々、梓川の流れを眺めながら歩きます。

相変わらず、入山してくる人たちがたくさんいます。

みんな元気に歩いてきます。



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前穂高の東壁を見上げます。

あんな高いところのさらに上にさっきまでいたなんて、信じられない感じもします。



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合宿帰りでしょう、先生に引率された高校生らしいパーティーが下山していきます。

逆に、入山してくる高校生パーティーもいましたが、ご多聞に漏れず、ばてた生徒も数名、ぼろぼろになりながら、みんなに遅れて歩いているのを見て、なんか懐かしい思いです。
その後ろに涼しい顔の、軽そうなザックの先生が付き添っていたりしてね。


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徳澤のカラフルなキャンプ場。

なんか、みんな楽しそうにしていました。

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北方を振り返ります。

山よ、さらば、です。

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徳本峠道への分岐。

水害で荒れてしまったと、張り紙に書いてある。

一度は辿りたい道なのですが。

脇を流れる沢は、確かに水害の後の様子を十分呈していました。


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徳本峠分岐からほどなく、明神館前に出ます。
8キロ歩いたぞ、あと3キロ。。


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思い出したけれど、以前、一回だけ横尾から上高地へ行ったことがあるけれど、その時は、この道が嫌で、新村橋から右岸にわたり、人けのない穂刈新道を歩いたんだ。
明神池や嘉門次小屋の前を通った覚えがある。


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明神池からは、観光客も一段と多くなり、道も一層よくなる。石ころすらない、平たん路。


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明神岳が高い。



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やっと。。。河童橋。


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行動開始から、12時間。。

5時14分岳沢小屋発、

奥穂高岳8時55分~9時20分

穂高岳山荘9時55分~10時42分

涸沢小屋12時5分~12時40分

横尾14時33分~14時45分

河童橋到着17時20分。。。

あ~あ、ご苦労さん。。




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つい今日の朝、あそこを歩いていたんだと思うと、人間、がんばれるもんなんだな、と思ったり。

今更ながら、でも、毎回思っていたりね。


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沢渡駐車場ゆきのバスの発車間際に駆け込んで、セーフ。





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他に乗客もなし。

だもんで、運転手さん、飛ばすこと飛ばすこと。。


荷物は軽かったけれど、このクラスの山でも、天気さえ安定していれば、けっこう迅速な行動ができるものだな、と
今後の計画の際に、生きそうな経験を得た感じです。

でも、山は泊地でのんびり、が一番なんですよね。

そのために行くんだもの。


できれば、八月中に、また北アルプスに来ます。





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